『生活習慣の見直し』

女性は長寿!
 平成12年の100歳以上の人口は13,000人です。このうち女性は10,000人、どういうわけか男性が少ない。この人達に共通して言えることは、毎日の食事に魚介類や緑黄色野菜、海藻類を摂取している。海の幸を中心にした日本食が長寿を支えていると言っても過言ではありません。

がん、心臓病、脳卒中
 3大成人病といわれるこれらの病気は、われわれの寿命をちぢめて来ました。
 がんは100,000人に対し220人。脳卒中は、塩分摂取量が高い地方ほど多く、虚血性心臓病など循環器病で亡くなる人は、100,000人中227人です。もともと虚血性心臓病はアメリカに多く、こちらは100,000人中300人と言われています。しかし、肥満・コレステロール・基礎塩分摂取などの予防対策が進み、激減している。それにくらべ日本は少しずつ増えています。
 発症の原因は、遺伝よりむしろ外部環境要因のほうが多い。これが生活習慣病と言われる所以です。過食・運動不足・休養・喫煙・飲酒などについて発症前2,3年の生活習慣を調べてみると、このことが解ります。

改善のポイント
 高血圧、糖尿病、過度の喫煙、善玉コレステロールの低い人、仕事や生活のストレスなど、発症につながる要因は多くあります。体に起こっている変化を突き止め、改善していく必要があります。高血圧者は男5人に、女7人に1人と言われています。喫煙は男51.5%、女9.8%と言われています。飲酒は男52.5%、女7.6%です。
(高脂肪食・タバコ・運動不足・ストレスなど)

 食塩の摂取量は、昭和50年に13.7gでしたが、63年には11gまで下がっていました。それが、最近では12から13gに戻っています。良い摂取量は10g以下と言われています。薄味の食事をもう一度見直す必要があります。

 運動習慣は男26%、女23.7%です。運動はがんの予防にもなると言われています。ウォーキングは全身持久力をつけるいい運動です。ただし、自分の体力にあったペースで正しく歩くことが大切です。

 いずれにしても、生活習慣の中に健康習慣を折り込んで、ストレスをためない暮らしを心掛けること、定期健診をうけること、変だなと思ったら、すぐかかりつけ医の診察を受けることが大切です。


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