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知っていますか? メタボリック症候群
 メタボリック症候群とは内臓に蓄積した脂肪が原因となって高脂血症、高血圧、高血糖などを重複して発症した状態を示す新しい疾患概念です。放置すると、脳卒中、心筋梗塞、糖尿病などに進行する危険性が高まります。
 厚生労働省の2004年国民健康・栄養調査において現在、日本の成人の有病者は約1300万人と推測されています。有病者の一歩手前“予備軍”も約1400万人で、両方合わせると約2700万人にものぼることがわかりました。割合は中高年になるほど増加傾向を示し、40-74歳に限ると男性では二人に一人、女性では五人に一人が有病者か予備軍です。(中日新聞2006年5月9日 朝刊より)

☆検査値の小さな異常に気をつけましょう。☆
 高脂血症、高血圧などは言い換えると、ウエストがちょっと太すぎる、血圧がやや高め、中性脂肪が少し増えている、一つ一つの異常は大したことがなく、自覚症状も特にありません。
 しかし、それらが重なると要注意!こうした状態はメタボリックシンドロームの入り口なのです。
さて、気になる基準ですが、
   @腹部肥満(ウエスト径):男性85p以上、女性90p以上
   A血圧 130/85mmHg 以上
   B空腹時血糖 110mg/dl 以上
   C中性脂肪 150mg/dl以上あるいはHDLコレステロール 40mg/dl未満

上に挙げた四つの項目のうち@に加え、A〜Cの項目について二つに該当すると有病者、一つでも該当すれば予備軍と定義されます。

皆様の中で、気になる方はいらっしゃいますか?
メタボリックシンドロームのみならず、生活習慣病を気にしていらっしゃる方や健康に不安のある方は検査をして、早期発見に努めていただくことをおすすめしています。気軽に診療科・主治医にご相談ください。私たちは、生活習慣病の予防に皆さんと共に全力を尽くしてまいります。

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