臨床検査センターの紹介

【臨床検査センターの業務】

 当臨床検査センターは、患者様から採取した血液や尿などを調べる検体検査、手術または検査の目的で採取された臓器、組織、細胞などを調べる病理診断検査、心電図や脳波など患者様を直接調べる生体検査を行っています。24時間体制で臨床検査技師(有資格者)が検査を行っています。
 平成元年より診断・治療が効果的かつ効率的に行われるように30分で結果を報告する迅速検査報告を開始し、診療に役立つとともに、外来患者様の待ち時間を短縮する検査体制を目指してきました。
 また、検査技師が出来る各診療科の支援や院内の役割にも積極的に取り組む体制作りを目指し努力しています。

【スタッフ構成】(2011年7月現在)

臨床検査技師:16名(パート2名含む)、非常勤病理医:2名
 専門検査技師(認定)
   認定血液検査技師・認定輸血検査技師
   認定臨床微生物検査技師・感染制御認定臨床微生物検査技師
   細胞検査士・国際細胞検査士・特定化学物質及び四アルキル鉛等作業主任者
   医療技術学博士
   血管診療技師
   医療環境管理士
   日本糖尿病療養指導士
   NST専門療養士
   生活習慣病予防指導士
   健康食品管理士
   分析機器・試薬アナリスト

【各部門の業務内容】

A.検体検査部門

臨床化学検査室

 肝機能や腎機能検査、糖尿病、脂質異常症などの検査を行っています。当日の診察にも間に合うように約30分での迅速報告を行っています。

免疫血清検査室

 ウイルス感染症や腫瘍マーカー、各種ホルモンの検査を迅速対応しています。

一般検査室

  尿を用いて、尿中の糖や蛋白の有無や、腎臓や泌尿器などの病気を調べます。その他、髄液や穿刺液、便潜血の検査も行っています。

血液検査室

  白血球・赤血球・血小板の大きさや数により、炎症や貧血などの病態を調べます。また、血液を顕微鏡で観察し、血液疾患の判定に重要な役割を果たします。

微生物検査室

  肺炎や膀胱炎などの感染症の起炎菌を検出し、どの薬剤が有効かを調べます。また院内の検出菌状況を把握し病院感染を未然に防ぐために感染対策チームとともに活動しています。

B.病理診断部門

病理・細胞診検査室

 病変部の組織や細胞から標本を作製し、顕微鏡で観察し病理診断をします。また病死した患者の死因、合併症、治療効果の研究を目的に病理解剖を行います。

C.生体検査部門

生理検査室

 心電図検査、脳波検査、各種超音波検査、肺機能検査、脈波図検査、神経伝導検査など体の生理的現象を波形や画像として捉えています。

D.その他の取り組み

 糖尿病患者様の自己血糖管理指導をしています。 感染対策チームや栄養サポートチーム、心臓カテーテル検査時のサポートチーム、糖尿病教室などチーム医療への積極的な参加をしています。