ホルモンについてのQ&A

Q: 「ホルモン」とは?

A:ホルモンとは、血液の中にほんのわずかしか存在しませんが、体中の様々な臓器が正常に働 くためになくてはならない物質です。正常より多すぎたり、足りなかったりすることにより、全身にわたるいろいろな病気を引き起こします。


Q:ホルモンはどこで作られるのでしょう?

A:主なものは脳の一部である視床下部、脳下垂体、首の前側にある甲状腺、副甲状腺、腎臓の上にくっついている副腎、その他卵巣や精巣などでそれぞれ違った重要なホルモンが作られています。


Q:ホルモンの異常ではどのような病気が起こるのでしょうか?

A:例えば、比較的よくある病気としてバセドウ病があります。これは甲状腺ホルモンが多すぎて食べても食べてもやせていったり、動悸や下痢、発汗や手のふるえなどが起こります。逆に甲状腺ホルモンが低くなると、むくんだり、元気がなくなったり、痴呆の症状がでる事もあります。その他のホルモンの異常によっては、成長異常や多飲多尿、高血圧や骨粗しょう症、月経の異常、またうつ症状などの精神症状を起こすものもあります。ホルモンの病気は正しく診断され治療を受ければ必ず改善します。ホルモンの病気が疑われる場合は、血液検査などにより精密検査を行ないますので早めの受診をお勧めします。


糖尿病についてのQ&A
 

Q:糖尿病ってどんな病気?

A:血液中に含まれる糖の量(血糖値)の調節が不良になり、血糖値が正常より高くなる病気です。食べ物が消化吸収されると、血液中に糖が取り込まれます。正常の場合、膵臓から出るインスリンというホルモンが血液中の糖を体のすみずみの細胞へ運び出しています。このインスリンの出具合や働き具合が悪くなったりすると血液中に糖が滞って正常より高くなるのです。


Q:血糖値が高いとなぜいけないの?

A:血糖値が高い状態が続くと、自覚症状がほとんどないまま、全身の血管や神経が徐々に傷つけられていきます(合併症)。その結果、失明したり(網膜症)、尿が出せなくなったり(腎症)、手足のしびれ(神経障害)などを起こします。また動脈硬化による心筋梗塞や脳梗塞、足の壊疽を起こしやすくなります。


Q:治療法は?

A:食事療法、運動療法、場合により飲み薬やインスリンの注射が必要です。健康診断などで、早期発見・治療開始することが大切です。


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