H24.11更新
T.はじめに

 ‘人は血管とともに老いる‘ということばのごとく老化に伴い必ず血管の老化現象である動脈硬化が起こってきます.日本はすでに高齢化社会に入っており動脈硬化が原因の血管病が増加しています.しかしながら日本では血管を専門とした外科医が少ないのが現状です.愛知県内でも限られた施設にしか常勤の医師はおりません.当院は名古屋大学血管外科学教室の関連施設であり,教室の協力のもと大病院では敬遠される危険度の高い超高齢者の大動脈瘤の手術や難易度の高い足底や足関節へのバイパス術に積極的に取り組み成果をあげています.

U.血管外科疾患

 血管は心臓より血液を全身へ送る動脈と心臓に戻る静脈に分類されます.動脈の病気は動脈がふくらみ放置すると破裂してしまう動脈瘤と,血液を足や手へ運べなくなる動脈閉塞症が治療の中心です.静脈は,深部静脈血栓症(足にできた血栓が肺に流れ死亡することもあるエコノミークラス症候群で有名)や下肢静脈瘤が対象となります.

腹部大動脈瘤:

閉塞性動脈硬化症:

急性動脈閉塞:

下肢静脈瘤:当院では平成24年3月よりレーザー治療を導入しました。詳しくはこちらから

深部静脈血栓症:

透析用シャント不全:

V.当院の特徴、診療実績

 血行再建術(血管内治療,バイパス手術または両者を同時に行うハイブリッド治療)が必要な重症動脈硬化症例が年々増加しています.

 
血管造影
血管内治療
(カテーテル手術)
バイパス手術等
静脈瘤
2004年4月
30
2
7
12
2005年
56
9
19
14
2006年
55
21
16
9
2007年
90
34
8
23
2008年
127
60
14
26
2009年
140
70
19
23
2011年
152
96
15
20

W.診療案内

外来: 月曜、火曜、木曜午前
手術: 月曜−金曜
担当: 中島 正彌
役職: 血管外科部長
資格: