’01 ギリシャ・エジプト



8月17日(金) 5日目

 妻の下痢は、依然直らず。食べるものがないので、粉末のポカリスエットをミネラルウォータに溶かして、生きていました。
 旅行出発前金田さんの、アドバイス通りポカリスエットを持って来たので大助かりでした。これほど過酷な旅行は始めてです。
 愛しの添乗員金田さんのモーニングコールは朝の3時。夜の3時かな。朝早いので、バスケットに入った朝食をテイクアウトするになりました。
 とてもたくさんの種類を大きな箱に入れてくれました。これをカイロ空 港で食べました。
 このような、日程は私たちだけかと思いきや、阪急交通、JTBの皆さんも同様の日程でした。ルクソールに向う航空便がこれしかないのでしょう。
 カイロ6時発、ルクソール7時着のMS‐131に乗りました。ルクソール空港は砂漠の中にある小さな空港です。バスに乗り換え王家の谷に向います。カイロと違いのんびりとした農村の風景です。
 ルクソールは、首都テーベとして栄華を極めた時代の遺跡の宝庫。これほど素晴らしい遺跡だとは思いもよりませんでした。感激!感激!

 入口にメムノンの巨像があります。この辺りから入口となり葬祭殿の遺跡が始まります。
 像の側面には象形文字が彫られています。高さ18m。


 バスを降りると、さっそく物売りが近づいてきます。いらない場合は「ショックラン、ショックラン」と言って断るそうです。
 数年前テロのあった場所です。 
 山の中腹にこんな素晴らしい建造物が!

 ハトシェプスト女王葬祭殿の中の象形文字は色鮮やかに、今も残っています。



 この色彩はどうやって作られたのか、謎だそうです。
 太陽の神ラーです。

 ハトシェプスト女王は、幼いトトメス3世の後見役から、やがて自ら王となり、威厳を保つために男装していた。
  




 神殿はまだ発掘途中で3分の2位出来ている様です。ここはまだ、発掘中で遺跡の修復作業をしていました。

 すぐ近くに、王家の谷があります。入口から墓までトラクターに引かれていきます。墓はビデオ撮影が禁止されています。

 セティ1世の墓は最大規模の墓で、美しい壁画が残っています。
 多くの副葬品があったと思われる部屋がたくさんあります。
 ラムセス4世の墓は  ツタンカーメンの墓は
 近くに石屋があります。大理石を削って花瓶などを作っています。
 値段は、いい加減で交渉次第。ここで登場するのは、値切り上手な「浜ちゃん」皆、手にお土産を持って、交渉を頼みにゆきます。何やら怪しい壷お買い上げー。

 ナイル川を西岸から、東岸に渡ります。ゆっくりと川の流れに乗って30分で横断します。
 乗り場の近くの日陰にラクダが繋がれていました。 
   上陸地点の近くに今晩泊まるホテルがありました。このレストランで昼食を取りました。名物の鳩料理です。味の方は、あまり感想はありません。
 食後、貴金属店に連れられて行きました。女性の目が輝き、男性の顔色が青くなります。金の製品で間違いなく18金だから安心してくださいと、浜ちゃんも絶好調。古代文字で名前を彫ってくれるカルツゥシュをほぼ全員お買い上げ。
  
 貴金属店から馬車に乗りカルナック神殿に向います。
 乗った馬車はタクシーの様にナンバープレートがついています。運転が荒く縁石に乗り上げ馬車が大きく揺れました。

 カルナック神殿の入口です。
 両側にスフィンクスが並んでいます。スフィンクスで囲まれた道は3Km先のルクソール神殿までつながっていたそうです。
 正面の入口は幅113m高さ43mで、その巨大さに圧倒されます。

 中庭には、ラムセス3世神殿があり、奥にはパネジェムの巨像とラムセス2世の像があります。


 パネジェムの巨像は、ラムセス2世が神様になった姿である。高さ15mです。


 一番の見どころは、大列柱室。高さ23m、直径2mの柱が134本立ち並んでいます。
 大きさ分かってもらえるでしょうか? 

 


 柱には、象形文字が描かれています。
 パルテノン神殿より優れているような気がします。
 塔門からオベリスクが見えます。



 暑さも最高、40度を超えて いました。日陰でも熱く、時たま熱風が来ます。サウナの中のようです。


 柱の上部には、蓮があしらわれています。
 片方はつぼみで、反対側は咲いています。


 トトメス1世のオベリスクです。高さ23m、143t。
 台座に、王が各地を支配している様子が描かれています。



 聖なる虫、スカラベが台座に座っています。この周りを3回まわって太陽の印にてをあて、願いをすれば、願い事がかないます。

 再び塔門に戻り、柱の間に入り、遺跡に触れました。
  

 柱の周りで手をつなぐには8人必要です。
 自由行動の後、集合場所に向います。
 昼間の観光は、スタミナを消耗します。目の前に多くの遺跡があっても、疲れ、乾き、暑さに勝てません。お腹の調子も、回復していません。早起きの出発もあり。 ヘトヘト・・・


 カルナック神殿を後にして、ホテルに向いました。メルキュールホテルです。ヨーロッパとかでは安ホテルなので、期待はしていませんでしたが、なかなか良いホテルでした。とにかく部屋に入って一休み。
 夕食は、市内のレストランでバイキングでした。パスタ、ピラフ、鶏肉、・・・・、どこでも同じ料理みたいです。
 夕日も沈み、7時頃ライトアップされているルクソール神殿を見に行きました。夜風も気持ち良く元気が出ます。

 塔門とオベリスクです。
 高さ25m、重さ210t

  


 1819年モハメッド・アリはフランスへのプレゼントとして1本のオベリスクをあげてしまいました。今は、パリのコンコルド広場にあります。
 パリで見た、見た。こう解説されると歴史を感じます。
 オベリスクの代わりに時計台と時計をもらいました。時計は1週間で壊れてしまいました。いまだに壊れた時計はモハメッド・モスクにあります。


 ラムセス2世の坐像と立像があります。


 ラムセス2世の中庭です。
 周りには、柱、立像が立ち並びます。ライトアップが幻想的です。





 誰だったかなー?


 アメンヘテプ3世の中庭。
 とっても奇麗です。

 ホテルのロビーです。
 ルクソールの町は小さいですが、遺跡にあふれています。
 エジプトに来たら、必ず訪れてください。

 長い1日を終えたので、疲れて眠りました。この旅行も終わりに近づいてきました。もっと旅行したいのと、エジプトの味気ない食事が嫌になってきて早く帰りたいのと、複雑な心境です。
  



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