草刈り機は危険
エンジン付き草刈り機を使う作業が多くなりますが、保護眼鏡を使用している方はほとんどいないようです。眼に異物が入ったといって受診した患者さんは全員金属歯が石に触れ、石の破片が飛んで来たといいます。しかし石が飛んでくることはまず無く、ほぼ全例金属歯の一部が欠けて飛んできます。眼の表面で止まればよいのですが眼球壁を突きぬけて眼内に飛入することもあります。
手術をして金属片を摘出しますが、眼球組織の損傷状態によっては失明することもあります。また鉄錆症といって鉄が長く眼内に残っていると鉄さびによって網膜が障害され受傷後長期間を経て失明することもあります。
金属歯の代わりにナイロンひもを使用するナイロンコードカッターという機種もあります。草刈りの切れは悪くなりますが金属歯より安全性は大幅に向上します。農機具販売店、ホームセンターで保護眼鏡を購入したりナイロンコードカッターを使えば失明を予防することができます。

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