流行性結膜炎「はやり目」について
 俗に「はやり目」といわれる流行性結膜炎はウイルスによって発生し、流行性角結膜炎、咽頭結膜熱、急性出血性結膜炎があります。春から夏に大流行することがあります。
 流行性角結膜炎はアデノウイルス8型によっておき、流行性が極めて強く、1〜2週間の潜伏期後、結膜の充血が著しく、めやに、涙、異物感などが強く、耳前リンパ節がはれたり痛んだりします。10日で症状は最高となり、その後軽快していきます。黒目に濁りが生じて、視力が一時的に低下する場合もあります。
 咽頭結膜熱はアデノウイルス3型によっておきプール熱ともいわれ、咽頭炎、発熱などを伴い、潜伏期は4日で、充血、涙が4〜6日、発熱は38〜39℃が3〜5日続きます。
 急性出血性結膜炎はエンテロウイルス70型でおき、潜伏期が18〜36時間、結膜の充血、点状の出血、異物感、めやになどが出現し、数日で最も症状は強くなり、1週間ほどで軽快します。
 感染した場合は手で眼をさわらないようにし、手を石けんで洗い水道の流水でウイルスを洗い流します。また学校、職場を休み、他の人にうつさないよう注意しましょう。

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