’01 ギリシャ・エジプト

   (紺碧のエーゲ海クルーズと古代エジプトの旅)
  新日本トラベル主催


旅行準備

 今回の旅行は、どこにしようか悩みました。旅行にポリシーがあるわけでもなく、そのときの気に入ったところに行っています。でも、一つの言い訳に、世界遺産を見に行くというテーマがあります。これをすべて見に行こうとしたら、何年かかるでしょう。さらにいくらかかる事でしょう。
 そんなこと深く考えずに、行く先をエジプトにしていました。「なぜ夏の暑いときにエジプトとへいくの」と誰もが言います。確かに暑いでしょう。カイロで35度、ルクソールで40度かな・・・
 当初予定はこの旅行ではなく、豪華ホテルに泊まるエジプト8日間でした。
 しかし、参加者定員に達せず没。急いで他のエジプトのツアーを探しました。新日本トラベルの紺碧のエーゲ海クルーズと古代エジプトの旅が成立しそうだということで申し込みました。
 せっかくピラミッドを見に行くのだから、近くで見たいですよね。一番近いホテルは、豪華なメナハウス・オベロイです。当初泊まりたかったホテルです。
 若くて新米添乗員の金田さんに団体旅行から単独行動の許しをもらってから、インターネットでピラミッドビューの部屋を予約しました。
 金田さんご理解ありがとうございました。
 出発は関西空港発、8月13日(月)から8日間、私、妻、娘の家族旅行です。息子はバンドを組んでおりオーディションのため不参加になりました。
 関西空港からは、エジプト航空のカイロ行き直行便が週2便出ています。といっても13時間くらいかかります。しかし、成田空港からの直行便は、途中、マニラ、バンコクと2ヵ所寄り道をして20時間かかるそうです。
 お急ぎの方は関西空港発がベストです。

8月13日(月) 1日目

 朝7時少し前に出発です。お盆休み期間なので道路はすいていました。
 関西空港へは、東名阪自動車道を利用します。途中一般国道になっているので、高速料金が安く済み感激します。関西空港には11時前に着きました。集合時間が11時55分、1時間くらい暇をもてあましました。
 集合時間に団体受付カウンターに並び受付をしました。このとき、音と光のショーのオプショナルツアーをホテル変更のためキャンセルしました。
 その料金の精算で15,000円払い戻ししてもらいました。現金確認はその場で行いましたが、領収書は後でということにしました。
 エジプト航空は、機中アルコールのサービスがありません。お約束通り事前にサントリーレゼルブ小瓶を2本もらいました。もっと酒買おうかな。
 また、1時間暇をもてあましました。この間に妻は15,000円をさっそく財布にしまいこみ、現金の入っていた袋を捨ててしまいました。
 そして、次ぎの集合時間は12時55分でした。このとき添乗員さんは、「先ほどの現金の領収書をください」といった。「えっ、どこに」、「袋の中です」、「ぎょえー」妻は小走りにごみ箱の方に行き、袋を拾ってきてくしゃくしゃにした領収書を渡しました。めでたし、めでたし
 出国審査を済まして、軽く昼食を取りました。搭乗前、再度ボディチェックがあり、テロ対策が徹底しています。

午後1時55分発のMS863便で、カイロ国際空港まで、約13時間の飛行時間、味気ない食事が2回出ます。
 古びた映画を2本見ました。


 中国上空を通過しているので、きっとヒマラヤ山脈でしょう。
 到着予定は、同日の午後9時15分。時差は6時間です。

 エジプトでは、航空施設、軍事施設、橋梁施設をむやみにビデオ撮影してはいけないそうです。カイロ空港は、古く相当大雑把です。改修工事をしているのですが、もう少し整備したらいいのに。
  エジプトの通貨はエジプトポンドです。1エジプトポンド約30円です。  外に出るとまたまた物々しい警備です。バスを運行するにもツーリストポリスの許可を必要とします。彼らが安全のため先導してくれます。
 カイロ空港から、約1時間、ギザ地区のピラミッドパークインターコンチネンタルホテルに泊まります。リゾートホテルらしく、ゆったりと作られています。しかし、空調機のスイッチ、ドアノブ、シャワー等の造作は荒っぽく、日本では到底検査に合格しないような代物です。でも、エジプトではこれで十分OKでしょう。
 ともかく、ベットの上で静かに眠ることができました。

8月14日(火) 2日目


 朝、目覚めるとホテルのプール、客室、庭の様子が分かりました。
 庭に不思議な木がありました。幹がとげで覆われています。

 ロビーの近くに、インコが木に止まっていました。朝食にひまわりか何かの種を食べていました。



 ロビーはゆったりとしています。
 どこのホテルでも入口に金属探知機が備え付けてあり。警備員が常時監視しています。

 朝食は、バイキングです。添乗員さんからの注意。氷の入ったものはだめ生野菜はだめ、切ってあるフルーツはだめ、煮てあるものならOK。
 おとなしく注意を守っていると、食べる物がなくなってしまう。
 そう食欲があるほうでもないが。ワッフル、作り立てのオムレツ、オレンジジュースは美味しかった。コーヒーはターキッシュスタイルでした。
 日の出の頃は、心地よい風がありますが、日が昇るに従い一気に暑くなってきます。食後、8時30分にバスに乗り三大ピラミッドの観光に出発しました。
 現地ガイドは、とても有能で面白いガイドでした。カイロ大学で日本語を専攻し、京都に6年住んで、関西弁をマスターしたそうです。本当の名前は、忘れましたが自分を「浜ちゃん」と言っていました。彼の将来の夢は4人お嫁さんを貰う事だそうです。 クフ王のピラミッド。 

 近くに行くと大きすぎて分からなくなってしまいます。
 このピラミッドの化粧石は剥がされてモスクの建材にされてしまいました。
 元の姿は素晴らしかっただろうに。ピラミッドの一辺は210m角は正確に東西南北を示している。高さは146mてっぺんの鉄塔の高さです。どうしてピラミッドができたのか、信じられない技術にあぜんとする。

   クフ王のピラミッドの中へは、入れなかった。本当の入口の下の盗掘用の入口まで登った。
 昔はピラミッドの頂上までの往復の競技ができたらしい。
 最高記録は往復7分。今は登頂が禁止されている。


  カフラー王のピラミッド。
 頂上の一部に化粧石が残っています。
 ここのピラミッドに入りました。
 中の石室の棺おけに入って記念写真を撮りました。
 ピラミッドの中は、ビデオ撮影禁止です。
 エジプトで辛いのは、カメラ撮影料、ビデオ撮影料が入場料とは別に必要になることです。

   メンカフラーのピラミッドは規模が小さく通りすぎるだけです。ピラミッドから少し離れた砂漠の中に、3大ピラミッドが一望できる所があります。


 ピラミッドの高さは、これくらいです。
 ずっと見ていても飽きることはありません。しかし観光スポットなので、観光客がひっきりなしに通ります。





   エジプト観光写真に必ず載っているスフィンクスです。
 カフラー王が顔は自分に、身体はライオンの形にして作った守護神です。
 驚くのは、観光写真より実物の方がはるかに素晴らしい点です。日本の場合、実際行ってみるとがっかりするところが多いと思う。日本の写真撮影技術は素晴らしい。

   スフィンクスの正面からの写真は多くあります。横顔はどうでしょうか。鼻が欠けて格好悪いですね。スフィンクスは正面は傷んでいますが後ろの方はきれいに保存されています。
 ライオンの尻尾がみえました。 


 ラクダに乗ってみました。
 あまり綺麗なラクダではありません。乗り降りに相当揺れます。ラクダ同士が紐で繋がれて列を組んでゆっくり歩いていきます。
 知らず知らずのうちに日に焼けます。

 観光地の周りでは子どもたちがしつこくみやげ物を売りつけにきます。
 たまに警察が注意していますが、一瞬遠くに逃げすぐもとの所に戻ってきます。
 昼食はレストランで、シーフード料理でした。最初にナンのような焼きたてパンが出てきました。どうやって食べたらいいのか全然分かりません。
 近くにあった漬物のようなものをはさんでみましたが、全然味がありませんでした。ピラフのようなもの、味のない魚・・・、最後のフルーツはモンキーバナナでした。おわり。
 ビールが飲めました。ピラミッドのレッテルが貼ってあるサッカラビールを飲みました。

   ここからは、みやげ物のセールスに変わります。
 パピルス専門店だそうです。
 パピルスのしおりを買ってしまいました。単純ですから。

 これで、本日の観光は終わり。ギリシャに行くためカイロ空港に戻ります。
 カイロ空港は夜、みすぼらしく見えましたが、昼は多くの人で活気付いていました。荷物を預け、出国手続きを済ませた後、午後5時発MS−747カイロ発アテネ行きの搭乗まで2時間くらい暇をもてあましました。
 椅子に座って娘が絵葉書を書いていたら、免税店の店員さんが私たちに興味を示し、「何してるの」と英語で話しかけてきました。こちらもたどたどしい英語で「日本の友達にはがきを書いている」と答えました。
 そして、英語で「アラビア語のアルファベット」を習い、英語で「日本語の50音」を教えていました。また、いろいろイスラム教についても聞いていました。
 
 写真後方一番左が「Walaa]写真後方右から2番目が「Ramia」2人は日本語で名前を書いて欲しいと言ってきました。
「わら」と「らみあ」と書いてあげるとWalaaは私の文字が少ないといって不満足でした。

   そして、ぜひ知りたかったイスラム教の女性のスカーフの巻き方を教えてもらいました。
 これは周りから注目されましたが、愉快なひとときでした。

 エジプト航空は、よく遅れるそうです。今日も約2時間30分遅れました。
 待ちくたびれて、2時間のフライトの後アテネ空港につきました。
 アテネ空港はやはりヨーロッパを感じさせます。なかなか洒落た空港です。
 国のイメージカラーは国旗と同じ水色です。そうすると日本の国のイメージカラー赤になるのかな。空港設備に水色の配色が使われています。

   夕食はホテルの屋上レストランです。気持ちよい夜風。生演奏もあって、良い雰囲気です。
 遠くにパルテノン神殿のライトアップした姿が浮かんでいます。

 今日は妻の?才の誕生日です。
 店の支配人にハッピーバースデーの生演奏をお願いしました。そうしたら演奏とともにケーキをプレゼントしてくれました。
 夫、相当点数を稼ぎました。
 妻、大大感激。
 パルテノン神殿の夜景を見ながら、生演奏なんて、そうあるものではありません。
 実際、この日の誕生日を一生忘れないといっております。
 夕食を済ませたら、11時を過ぎていました。簡単にシャワーを浴びて、すぐ寝ました。
 後で聞いた話ですが、飛行機が遅れなければ、室内のレストランでの食事だったそうです。室内のレストランは午後9時で終わってしまうので、急遽屋外のレストランに変更になっていたそうです。妻、悪運強し。

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