ドイツ語U
1年夏休み課題(4199文字)

藤田五郎著 「ドイツ語のすすめ」を読んでのまとめと感想

まとめ
1.ドイツ語のすすめ p16〜28                                     
  
ヨーロッパへ海外旅行にいったとき英語よりもドイツ語のほうがよく通じること。
BitteとDankeの二つの言葉と手振りと頭の働きでおおよそのことが通じる。
ドイツ語の発音は日本語に近いので、かな書きどおりの発音でよく通じる。
ich一語で「わたし」がかかわるものは万事OK。
ドイツ語と英語はもともと兄弟のようなものなのでよく似ている。
医学・工学・法学・経済学などの学問はドイツ語で名高い本が書かれており、これらの学問を
みにつけるために、ドイツ語の知識は欠くことができない。

2.ドイツ語はむずかしい、という思いちがい P29〜46
 英語とドイツ語は兄弟のような関係。
 ドイツ語のつづりはほとんどの場合つづり通りに読めばいい。
 ドイツ語の名詞は大文字で書き始める。
 文中の中にコンマがおおい。
 語尾が-enで終わるものは一目で動詞だとわかる。
 ヒトラーが文字改革を行い、亀の甲文字を廃止しラテン文字を採用したことによってドイツ語
の学習がしやすくなった。
 
3.舌の体操 P47〜64
 ドイツ語では、思い切って口を動かすことが大切である。
 ドイツ語の発音は日本人向きである。
 ふつうアクセントは一番初めのつづりにある。
 euと書いて「オイ」、ieと書いて「イー」、eiと書いて「アイ」と発音する。
 母音の上に¨を打ったものを変母音といいa(エー)、u(ユィー)、o(イー)がある。
 βはエス=ツェットといいssという意味の合字である。
 ドイツ語は、英語でにごるときはにごらず、にごらないときにはにごる。
 rの発音は、威勢よく巻き舌で発音する。
 chの発音はa,o,uの後ではハ、ホ、フとなり、その他の文字のあとはヒとなる。
 英語のghはドイツ語ではchになる。
 母音の後の子音が一つだけなら、その母音を長くすること。
 母音の後の子音が二つ以上なら、その母音を短くすること。
 外来語のアクセントは一番後ろのつづりか、その一つ手前のつづりにある。
  
4.性談義 P65〜82
 ドイツ語の名詞は文法上、男性・女性・中性の3つの性を備えている。
 男性名詞の定冠詞はder、女性名詞はdie、中性名詞はdasである。  
 -chen、-lineに終わる名詞は、文法上中性という約束がある。
 -heitに終わる名詞は、例外なしに女性名詞である。
 -inで終わるものも女性名詞であり、-eで終わるものは女性名詞が多い。
 合成語の性は、どんなに長くても、一番最後のものの性に従う。
 性の決め方は、力強いものは男性、弱小なものは女性、中途半端・奇抜なものは中性。
 格には1格(が、は)、2格(の)、3格(に)、4格(を)の4つがある。
 男性と中性の2格(の)に-sをつけなくてはならない。
 
5、動詞をどうしましょう P83〜102
 動詞の不定詞の語尾は、-enか-nかにきまっている。
 第二人称(相手)には、ていねいなSieと親しい仲で使うduがある。
 疑問文(発音・↑?)も命令文(発音・↓!)の作り方は、主語と動詞をひっくり返せばよい。
 三人称単数には-tをつける。
 他動詞は目的語が必要であり四格をもってくる。
 文法上の時、「時称」は英語と同じく6つあり、そのもとになる時称は、現在・過去・未来であ
る。
 動詞の過去をつくるには-teをつければよい。(幹の部分につける)
 未来をつくる助動詞はwerdenである。
 話法の助動詞には、英語のcanにあたるkonnen(ich=kann)やmayにあたるmogen(ich=
  mag)など6つある。
 esは英語のitにあたる第三人称単数の中性であるが、正体はよくわかっていない。

6.ことばの泣き別れ P103〜121
 ぴったり1つになるべきものが、遠くへ引き離されるのがドイツ語のおもしろい癖。
 binはsein(to beにあたる動詞)の現在一人称の単数である。
 ドイツ語の過去分詞はge-ではじまり-t(規則的)、-en(不規則)で終わっている
 一番目のつづりにアクセントをもたないものにはge-のないものがたくさんある。
 wirdはwerdenの三人称単数現在の受身の助動詞である。
 本筋を伝える文を主文(独立文)、わき道を述べる文を副文(非独立文)という。
 ドイツ語の定動詞の位置には3つある。
  1、主語ー定動詞 (定動詞の正置)
  2、定動詞ー主語 疑問文など (定動詞の倒置)
  3、接続詞などー主語ー目的語などー定動詞(すなわち副文) (定動詞の後置)
 ドイツ語では定冠詞と同じ形のder,die,dasを関係代名詞を用いる。
 関係代名詞を持っている文を関係文(副文の一種)という。
 打消しのnichtが文の最後にあることがあるので最後まで聞かないと否定だということがわか
らないことがある。

7、その性は善
 名詞に定冠詞がついてないと、形容詞は強変化する。
 名詞の性は定冠詞がないとよくわからないので形容詞の-er.-e.-es(der,die,dasの変形)という
語尾をつけ性を見分ける。
 比較変化は形容詞(と副詞)の専売であり、名詞や動詞にはない。
 形容詞に、原形・比較級(-er)・最高級(-est)と3つあることは英語と同じである。
 原形にa,o,uの母音があるときは、a,o,uに変化する。
 alsは英語のthanにあたる。 
 形容詞はそのままのかたちで副詞になる。
 langはただ一つの例外で-eをつけてlange(副詞)にする。
 不規則変化をする形容詞に、viel(多くの・多く)があり、英語がmanyとmuchで使い分けるとこ
ろを、ドイツ語はvielの一本やりでつかわれる。
 英語の比較級moreはドイツ語ではmehr、最高級mostはmeistである。
 最高級を用いるときは必ず性をはっきりさせなくてはならない。 

8、数さまざま
 eins,zwei,drei,vier,funf,sechs,sieben,acht,neun,zehn,elf,zwolf(1〜12基本)
 三時半というときは、まず半といってすぐ4という。 Es ist halp vier.
  日本の一階をドイツでは地階といい、日本の階から1段ずれている。
 21をドイツ語で表すとeinundzwanzig。小さい数+und+大きいほうの数
 13は3+10の要領でdreizehnとする。以下19まで同じ要領。neunzehn
  100はhundert,1000はtausend.
  10000は10×1000でzehntausend.
  100000は100×1000でhunderttausend.となる。
  ドイツ語には単数と複数だけで双数はない。
  複数形の定冠詞は、どの性にも共通のdieを用いる。
  複数形をつくるときは、語尾に-e.-erをつける。
  弱変化(女性名詞)するものは語尾に-n.-enをつける。
  
 9.接続法の栄光と悲惨 P159〜176
  直説法とは事実を事実として述べる話し方である。(現在・過去・未来)
  接続法のうち、人が言ったことや考えたことを間接に伝える話し方を間接話法という。
  約束の上に立って、あらぬ夢を追うのが約束話法である。
  名を捨てて実を取る約束話法を外交的接続法という
  願いや要求を表す接続法の使い方を要求話法という。(三人称・主語が多い)
  要求話法では定動詞と主語が逆になることが多い。(定動詞倒置)
  接続法には、第一式(sei・要求話法)、第二式(ware・約束話法)がある。
  間接話法には第一式、第二式でもどちらでも用いていい。
  
 10.こうして強くなる
  外国語を習うときは三位一体で!!(読んで、聞いて、解釈する。)
  できるだけ自然に覚えるようにし、毎日欠かさず少しでも学習すること。
  テレビ・ラジオを活用し、講義は毎回欠かさず聞くこと。
  間違いを恐れず話せば、必ず会話に強くなる。
  作文をやることで、文法の知識を裏から強めることになる。
  自分でつくった文はドイツ人、先生、先輩に直してもらうのがよい。
  
 11.これからの勉強の進め方
  4つの心がまえ
   なるべく多くドイツ文を読むこと。
   できるだけドイツ語を聞くこと。
   ドイツ人を見つけたら積極的に話しかけてみること。
   自分でどんどんドイツ文をつづってみること。 
  

 感想
  まず、この本をよんでみて思ったことはとても読みやすかったということです。話し言葉で親
しみやすく、ところどころシャレやギャグなどが書かれていてドイツ語が特別なものではなく、身
近なものに感じさせる独特な雰囲気をもった一冊でした。本文では、例文がいたるところにあ
り、その文に対する説明が硬いことばでなく、講義を受けているような感覚で説明されていて、
ドイツ語初心者にとってはもってこいの一冊だとおもいました。僕は高校時代世界史を勉強し
て、ドイツがどのような国でどのような戦争を経験してどのような歴史的芸術・文学作品がある
かなど、いろいろ学習してきました。ドイツ語の文学や書物には優れたものがたくさんあり、国
際的にもおおきな影響を与えていることを文化史の分野で学習し、僕もドイツ語の文学の本を
読んでみたいと思いドイツ語の勉強をはじめました。
 この本の中で一番印象に残っていることは、「すきのない紳士は英語の人、スマートで、すっ
きりしているのがフランス語の人。」と著者の学校を訪れた人が言ったとき、ドイツ語の人はど
んな人かなと期待していたら「よくいえば重厚、悪く言えばやぼで、もさっとしているのがドイツ
語のひとですね。」と書かれていていたところが妙に印象にのこっています。それとドイツ語で
〜ビルの2階といったらビルの3階になることが不思議なことだなということで印象に残ってい
ます。
  この本を読んで、ドイツ語について知らなかったことや忘れてしまっていたこと、ドイツ語の
決まりなどいろいろな知識を得ることができました。この得た知識を活用できるように後期の学
習にいかしていきたいと思います。



講義内容についてに戻る

戻る
戻る