谷川文庫コラム

このコラムは、「広報とこなめ」5月号より連載されている記事を紹介しています

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第1回

『私の履歴書 32』

日本経済新聞の文化欄「私の履歴書」に掲載された谷川徹三さんの記事を本にしたものを紹介します。
 政界・実業界・文壇画壇で活躍中の著名人たちが自らの半生をつづったこの企画記事は、読者に大変好評を博し、今も連載されています。


谷川文庫(本館2階)に所蔵されています。
興味のある人は是非一度、谷川文庫へ足をお運びください。

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第2回 1冊目

『愛ある眼』

ご子息の谷川俊太郎さんが編集されています。

【父、徹三は哲学を勉強した人間だが、息子の目から見るとどうも「真・善」よりも「美」のほうが好きだったように思える。 
(谷川俊太郎「あとがき」から)】

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第2回 2冊目

『黄塵居清賞 私の眼とこころ』

この本は谷川さんのコレクションを、ご自身で紹介されています。
併せてご覧ください。

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第3回

『宮沢賢治の世界』

宮泡賢治のストイックな世界を谷川徹三さんの解説で堪能できる魅力的な一冊です。
 岩波文庫の宮沢賢治の本は、解説をほとんど谷川さんが執筆されています。

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『宮沢賢治(手帳)復刻版』

『宮沢賢治(手帳)復興版』も寄贈いただきました。こちらも今年秋ごろ展示する予定です。
お楽しみに・・・

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第4回

『東洋と西洋』

東洋と西洋といふ言葉は今日の大きな合言葉である。

世界の中で、日本は独特の立ち位置を保っていると思います。
なぜ日本は西洋の文化を取り入れつつ、日本独特の文化も失わず、発展できたのでしょうか? 簡単には読みこなせない、味わい深い1冊です。
谷川文庫で複数所蔵しており、貸出もできます。

谷川徹三(著)/岩波書店(刊)
資料番号 300005592

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第5回

『自伝抄』

戦争が終わると私の身辺は、にわかにあわただしくなった。

谷川先生が関わってこられたこと、それらに対する視点が分かりやすく書かれており、哲学と縁のない私でも大変読みやすかったです。
 谷川さんが亡くなったのは9月。
 谷川さんをしのび、日本という国にたいしての考え・想いなどを静かに考えてみてはいかがでしょう?
 谷川文庫はもちろん、各分館にも所蔵しています。
 ぜひ、手に取ってご覧ください。

谷川徹三(著)/中央公論社(刊)
資料番号 300006996

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第6回

『私は思うふ』

自分をもつといふのはどういふことであらうか。

「婦人雑誌に書いた随想をまとめたもの」とのことで、とても読みやすい本でした。
「婦人たちの家庭労働が大きな負担であることは分かっている。が、世間話に費やす時間を半分でも読書に振り向けてはどうか?」 「女の女らしい美しさを失わないで、男性化してほしい」という言葉が心に響きました。

 谷川文庫に複数冊所蔵しており、貸出できます。

谷川徹三(著)/創元社(刊)
資料番号 300005618

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第7回

『九十にして惑う』

人間とはなにか、人生とはなにかというような問題を考えた。

「現代への疑問」より抜粋

各界の著名な方たちと、谷川さんとの対談形式の1冊です。
どんな方とも楽しげに話していらっしゃるのが文面を通して伝わってきました。
常滑出身の平岩外四氏との対談も掲載されています。
古今東西のあらゆる書物に造詣が深く、いくつになっても少年のようなまなざしをお持ちだった様子が、興味深かったです。ぜひ手に取ってごらんください。

川徹三(著) / 竹井出版(刊)
資料番号 300005139

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第8回

『母の恋文』

没くなる数日前、日を置いて二度、
あなたの私に見せた何とも言えず
美しい微笑みを思い出した。

「鎮魂歌」より抜粋

谷川徹三さんと奥様の多喜子さんとのラブレターを、息子の俊太郎さんが1冊の本にされました。
お二人がいかに筆まめで、愛し合われていたか・・・
特に、巻末の徹三さんから多喜子さんへの「鎮魂歌」はあふれるほどの愛を感じるものでした。

川徹三(著)、谷川多喜子(著)
谷川俊太郎(編)
/ 新潮社(刊)
資料番号 100274026

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第9回

『茶の美学』

茶の湯を芸術としてみる場合、
どこにそのよりどころを求めるか。

本文より抜粋

昨年、とこなめ陶の森陶芸研究所がDOCOMOMO Japan[日本におけるモダン・ムーブメントの建築」に選定され、研究所を設計した堀口捨己さんがクローズアップされています。
 谷川さんは、茶道にも造詣が深く、堀口さんとも親しく拘留されていたようです。私が思っていた「茶道」とは違った面を知ることができて、とても勉強になった一冊です。
 ぜひ、手に取ってご覧ください。

川徹三(著) /淡交社(刊)
資料番号 300005097

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第10回

『感傷と反省』

ここに日本の文化の獨自性があり、
そして不二の美の獨自性がある。

本文より抜粋

こちらはベストセラーとなった谷川さんの第一論文集でもあります。
富士山がなぜこんなにも日本人の心を捉えて離さないのか・・・・
なるほどと思わされました。

こんなに難しい本がベストセラーになることにも驚きました。
『山』についてのこんなに深い考察・対比など、奥深い哲学者の世界へご招待します。

川徹三(著) /岩波書店(刊)
資料番号 300004959

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最終回

『黄塵居清賞 私の眼とこころ』

6月に「愛ある眼」の回でもご紹介しましたが、最後に再度こちらの著書をご紹介します。
序にあるように「すべて私の眼の選んだものである。 しかし目のうしろには心がある。 この中には私が居る」
とあるように、谷川さんの「生の証」の1冊です。

何度も読み返したくなる1冊です。

川徹三(著) /小学館(刊)
資料番号 300004850

谷川文庫を1年にわたりご案内してまいりました、こちらのコラムは今回で終了いたします。
お付き合いいただきありがとうございました。