放射線検査センターは人体に放射線(主にエックス線)を照射して人体内の情報(病巣の有無、広がり、経過、骨折の有無、程度、経過観察など)を画像(写真)にして医師の診断に役立つ画像を提供しています。
|
(スタッフ) |
|
|
(各検査室) |
|
|
放射線読影専門医(非常勤) |
3名 |
|
エックス線撮影 |
3室 |
|
放射線読影専門医(遠 隔) |
1名 |
|
X線透視検査 |
2室 |
|
診療放射線技師 |
9名 |
|
CT検査 |
1室 |
|
医療事務員 |
1名 |
|
MRI検査 |
1室 |
|
パート技師(女性) |
|
|
血管撮影検査 |
1室 |
|
(住民乳がん検診時) |
2名 |
|
核医学検査 |
1室 |
当院のCT、MRI、核医学検査の結果は担当医と放射線読影専門医のダブルチェックが行われています。
16列マルチスライスCT(シーメンス) 1.5T MRI(シーメンス)
血管撮影 (GE) 読影室
常滑市民病院は開院して以来、エックス線撮影は増感紙‐フィルムシステムで行ってきました。1999年にコニカCRシステムを導入し、デジタル画像処理をすることにより従来、観察のしづらかった部位の読影がしやすくなり、濃度の均一性、照射線量の低減などの成果を上げています。更に2005年にはフィルム処理をドライタイプに変更しました。このことにより現像、定着、水洗等の作業が無くなり、薬品の購入、廃液処理が不必要になり、かなりエコロジーに貢献しています。

殆んど全ての椎体が観察可能 上部椎体は観察不可
CTとは、コンピューター断層撮影法(ComputedTomography)の略です。身体にエックス線を照射し、コンピューターで処理することによって身の内部を画像化する検査です。造影剤を静脈注射して撮影するCT検査のことを「造影CT検査」、造影剤を使わないCT検査のことを「単純CT検査」といいます。
《単純CT検査》

《造影CT検査で使用される造影剤について》
より正確な診断をするために造影剤を使うことがあります。小さな病変や正常部位とのエックス線透過性がほとんど変わらない病変は、CT検査でも診断が困難なことがあります。しかし、造影剤を用いることによってこれらの病変も明瞭に描出され、より正確な診断が可能となります。このため、全身の様々な部位の検査において、造影剤が用いられています。
CT検査で使用される造影剤は、「ヨード造影剤」と呼ばれるもので、通常、腕の静脈から自動注入器を用いて急速に注入してスキャンを行います。
副作用の症状
副作用として多い症状は、吐き気、嘔吐、かゆみ、じんましん、熱感(造影剤注入時に熱い感じがする)などです。これらの症状は、検査中〜検査後1時間の間に起こることが多く、特別な治療を必要としない軽度のものがほとんどです。きわめて稀ですが(1万人中4人の割合)、咽頭の浮腫(むくみ)、血圧低下、呼吸因難などの重い副作用が起こることがあります。また、稀に検査終了数時間〜数日後にかゆみやじんましん、吐き気、めまいなどの症状があらわれることもありますので注意してください。
こんな人は特に注意を!
副作用が起こりやすい要因として、アレルギー歴(特に気管支喘息)、造影剤による副作用歴(過去に造影剤を使用して気分が悪くなったり、じんましんがでたことがある)、腎機能障害など禁忌項目があります。以上の頂日に該当するものがあれば、検査前お申し出ください。
《検査前日から当日にかけての注意点》
●食事について
事前に検査のために食事を摂らないように説明を受けた方は、検査前の食事を摂らないでください(午前中の検査の方は朝食を、午後の検査の方は昼食を摂らないでください)。ただし、水やお茶などの水分は飲んでも構いません(牛乳などの乳製品は除きます)。特に指示のない場合は、通常通りに食事を摂ります。
●薬について
服用してはいけない場合がありますので、普段から服用しているお薬がある場合は、あらかじめ担当医師に確認してください。特に指示のない場合は、通常通りに服用します。
●ペースメーカー
直接X線が照射されるとタイプによっては設定が初期化されてしまうので事前に担当医師に確認してください。
メドトロニック社製 InSync8040 埋め込み型除細動機(ICD)など
●妊娠について
妊娠している、または妊娠の可能性がある場合は担当医師に確認してください。
※検査部位によっては、金属のついた服や下着、貴金属類が検査の妨げになることがあるため、はずしていただくことがあります。
MRI検査(MRI=MagneticResonanceImaging:磁気共鳴画像診断装置)
MRI検査とは強力な磁石でできた筒の中に入り、磁気の力を利用して体内の様々な病巣を調べる検査です。 特に脳や脊椎、四肢、卵巣、前立腺等の下腹部、などの病巣に関してX線撮影やCTのようにX線を使うことなく検査が行え、放射線被曝がなく検査が行えます。
当院では、検査中の大きな音の苦痛を少しでも緩和していただくために、ヘッドホンを装着していただき音楽を聞きながら検査を行っています。
体内に金属が入っている場合、検査ができないことがありますので、必ず申し出てください

血管造影検査とはヨード造影剤を使用して血管の形態、血流状態を連続的に撮影することにより、動脈あるいは静脈の病変を診断する検査法です。血管性病変(動脈瘤・静脈瘤・動静脈奇形・動脈硬化、あるいは血栓症による血管の狭窄および閉塞など)の診断や、脳、肺、肝臓、腎臓および四肢などの腫瘤性病変の診断などを目的に行われています。また診断のみではなく、血管の狭窄部位を拡げる血管拡張術、腫瘤を栄養する動脈を人為的に閉塞させる動脈閉塞術など、血管造影検査の手技を利用した治療も行われるようになっています。
現在、当院で稼動している装置は、従来のシステムよりも高感度で高精細なフラットパネル・ディテクターと呼ばれるカメラを搭載し、より低被爆に、より短時間に検査・治療を行うことができる様になりました。特に、従来では何回かに分けて撮影していた下肢の撮影において、一度の撮影でお腹から足先の血管までを撮影することができ、以前よりも少ない造影剤量で検査を終了することが可能になりました。これにより、たくさんの造影剤を使用することが出来ない患者さんにも、安心して検査を行うことができる様になりました。

人間ドック(健診)では 放射線検査センターで色々な検査を行っています。
胸部エックス線撮影、胃部バリウム検査、脳MRI(脳ドック)、肺がんの心配な方には胸部CT、乳房撮影(マンモグラフィー)、骨密度測定(DEXA)など行っています。

|