鼻閉(鼻ヅマリ)の新治療法
 今回は、特にアレルギー性鼻炎や肥厚性鼻炎が原因する鼻閉の新治療法であるアルゴンプラズマ凝固療法(APC)のご紹介をいたします。
 アレルギー性鼻炎や肥厚性鼻では、鼻のなかの外側の粘膜が張れてむくんでいます。本来の空気の通り道である鼻の内腔が狭くなって(あるいはふさがって)鼻がつまってしまいます。
 APCは微弱電流によって生じた小さな雷により鼻粘膜の表面を焦がし鼻粘膜を収縮させる治療です。内視鏡で見ると、まるで水っぽい白身の魚がフライパンの上でソテーされて縮んでいくようです。
 アレルギー性鼻炎の3主症状は、くしゃみ、鼻水、鼻ヅマリです。APCはこのうち鼻ヅマリに最も効果がありAPC処置1年以内の有効率は90%以上、くしゃみ、鼻水には70%程度と報告されています。
 常滑市民病院耳鼻咽喉科ではAPC処置を午後の予約患者さんに日帰りで行っています。処置前には麻酔をしますが、それでも正直いって少し痛いです。しかし正味4〜5分程度で終わりますので、これまで処置を受けた患者さんがたは、「あ〜痛かった。」と言って笑って、その日に帰宅されております。
 これまでの鼻ヅマリの治療ではなかなか治らない患者さんは、まず試されてみてはいかがでしょうか。詳しくは耳鼻咽喉科外来で問い合わせください。
担当医の説明のほかVTRの貸し出しをしております。