H24.11更新
消化器内科とは

 消化器内科が扱う代表的な疾患には以下のようなものがあります。

1)上部消化管
 食道:
  食道胃逆流症(逆流性食道炎)

 最近増加傾向の疾患で、胃液が食道へ逆流して炎症をおこすもので、具体的には胸やけ、食道のつかえ感、胸痛、なかなか治らない咳等の症状がおこります。薬でかなり改善が期待できますので,このような方はご相談ください。

  食道癌

 食べ物がつかえる、胸焼けがひどい等で高齢の方は可能性がありますので、我慢せず早めにご相談ください。

  食道静脈瘤

 肝臓が悪い方で吐物に血が混じるような方は、出血予防のために検査が必要です。内視鏡的に治療可能です。ご相談ください。

 胃,十二指腸:
  消化性潰瘍(胃十二指腸潰瘍)

 上腹部の痛み、食欲不振、吐き気等があり、ストレスの多い方はこの疾患の可能性がありますので内視鏡検査をおすすめします。ピロリ菌が原因となっている場合もありますので、その検査も行なえます。

   胃癌

 内視鏡による早期発見が大切です。自覚症状があるときはもちろん、無症状でも定期検診をおすすめします。早期発見で条件がよければ内視鏡下での治療も可能で、手術不要の場合も少なくありません。
検査には主として内視鏡検査を行ないます。検査時間は約5分程度です。経5mm程度の経鼻内視鏡が施行できるようになり、かなり楽に検査ができるようになりました。ご希望簿方はお気軽に担当医にご相談ください。

2)小腸

 小腸は従来検査が困難でありましたが、最近小腸バルーン内視鏡、カプセル内視鏡が実用化され、検査が可能となりました。原因不明の出血、通過障害などの検査が可能です。

3)下部消化管

 大腸内視鏡検査を行ないます。挿入技術および内視鏡ファイバーの進歩により比較的短時間で苦痛のない検査が可能となりました。またポリープ、早期癌の内視鏡治療の技術も進歩してきています。

4)肝臓

 慢性肝炎(B型、C型)の治療が中心です。
C型肝炎についてはインターフェロンとリバビリンの併用療法でウイルスの消失率が向上しています。
B型肝炎については内服による抗ウイルス剤が注目されています。

5)胆道,膵臓

 胆道結石、膵炎等の内視鏡的治療が進歩しています。

スタッフ紹介

桑原 由孝 (医局長兼務内科部長(消化器担当)兼中央処置室長) 昭和54年 名古屋大学卒
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会指導医
日本消化器内視鏡学会認定医
日本消化器内視鏡学会専門医
日本内科学会認定内科医
日本医師会産業医

中村 元典 (内科部長兼中央内視鏡室長) 平成5年 名古屋大学卒

竹田 泰史 (内科部長) 平成9年 京都府立医大卒
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会専門医
日本肝臓学会肝臓専門医
日本医師会産業医
日本内科学会認定内科医