友達に誘われて、始めて 「茶摘」 をしました。自分の都合のいい時間に行
って、自分のペースで都合のいい時間まで茶摘をして帰る、毎日じゃなくても
いいというマイペース人間には、本当に無理の無い「茶摘」でした。
場所は、愛知県の西尾市、ここ西尾市は全国の「お抹茶」の、約85パーセン
トを生産しているそうです。 一つの茶畑は黒の布というより、蚊帳のようなもので
四方と上が覆われています。(左の写真) 茶摘の期 間はお天気しだいですが、5月中旬の約2週間ぐらい
だそうです。近くの中学校の生徒さんたちが、“体験学 習” として毎年、1日か2日茶摘を経験するそうです
最初に、籠と一斗カンとネットをもらい、ネットを籠の中に入れ一斗カンを持っ
て茶畑の中に入り、通路に籠を置き一斗カンを縦にしたり横にしたりして、い
す代わりに使います。
お茶の木の下のほうの枝から摘み、だんだん上の枝
へ茶葉を摘んでいきます。上のほうの真ん中
付近まで摘み、残りは向こう側の人が摘みま
す。摘んだ茶葉はネットに入れます。茶摘をす
る前の茶畑の中(←写真)若葉が柔らかくて、
きれいです。私たち初心者は、茶葉を採る音
がプチッ、プチッとゆっくりですが、慣れている人(毎年来ている人が多い)は、
ブチッ、ブチッ!と力強く一辺にたくさん採ります。さすがに何年も、や
って
いる人は違うなあと思わされます。摘み終わっ
た茶畑は、お茶の木を短く刈り込み、覆ってあ
った黒い布(?)を取り払います。(←写真は刈
り込んだところ)
茶摘にはいろいろな人が来ています。おじさ
ん、おばさん、おじいさん、おばあさん時には若い子も・・・。あちこちで茶摘
しながら、話をしています。○○さんのおじいさんが何の病気で亡くなった、
××さんがお嫁さんをもらう、姑の言い分、嫁の言い分などいろいろ。
どこかのおじいさんの話・・・手がしびれて、いかんで医者に行ったら、血管が
ほそ〜くなっとるで、いつ爆発してもおかしくない重病人だと言っとる。友達が
あのおじいさん、去年もきてて同じ話をしてるけど、しっかり茶葉採ってるよと。
なるほど、おじいさんを見ていると同じ時間摘んでも私の採った茶葉は、おじ
いさんの半分にもならない、重病人じゃなかったらどれだけ摘みとるのか!?
おばさんとおばあさんの会話
おばさん 「今日は昼になったら帰るわ」
おばあさん 「何で帰る」
おばさん 「うん、ダンナが夜勤明けでいるでね、お昼を用意しないかんで」
おばあさん 「そんなもん、ず〜っと寝かしときゃええ」
こんな感じの、思わず笑える話が茶畑の中のあちこちから聞こえてくるので
時間の経つのも忘れてしまいます。各自都合のいい時間になったら、摘んだ
茶葉の量を量ってもらい、おやつをいただいて帰ります。このおやつ、ジュー
ス等飲み物とパン2個またはおまんじゅう、初めはわ〜い!と喜んでいました
が、自分の摘んだ茶葉の量を考えると、こんなにもらうのは悪いなあと思いま
したが、でも頂いちゃいました
そして、もう一つのお楽しみは、帰り道の途中に 「あいや」という、お茶屋さん
(製造直販、工場見学もできます)に寄ります。お抹茶とお茶菓子が無料で、
頂けます。仕事の後(?)のお茶は、う〜ん!とっても お・い・し・い!!
今年初めて行った茶摘に、ハマってしまった私!来年も行きた〜い。 |