山寺を下山して、昼食は近くのそば屋さんに入った。時間が早かったので店
内はまだ空いており、窓際の席に陣取った。ダンナは「板そば」、私は「だしそ
ば」、そして名物のずんだ餅を注文した。「板そば」は通常のもりそば2人前
ほどあろうかという物。一方「だしそば」は、ナス・キュウリ・ミョウガ、もっての
ほか(食用菊)など8種類の野菜を刻んで入れてあり、ずんだ餅は、枝豆をつ
ぶした あん を餅にからめた物。まっ、どれも うまいんだわ。途中からお客
さんが次々に入って、席に座ると同時にみんな 「あー、やれやれ・・・」 多分
皆さんも山寺の登り降りで、お疲れだったんだネ。食事を済ませ山寺駅へと
戻る途中、店主自ら制作していると言う一軒の こけし屋さんをのぞいた。
店内には、様々なこけしが並び、その内の一つを選ぶと、店主がわざわざ店
の奥まで行って、ほこりのかかっていない物を出してくれた。何度も布で、こけ
しを拭き、慣れない手つきながらも、ていねいに包装をしてくれて、とても温か
い雰囲気の店だった。さらに駅へと向かうと、ごく普通の八百屋さんの店頭に
さくらんぼがいっぱい並んどった。さくらんぼの品定めをしていると、奥さんが
出て来て、あの「佐藤錦」を試食させてくれた。他にもさくらんぼを売る店は数
軒見たが、試食をさせてくれたのは、ここでけだった。母に送る さくらんぼは
この店にお願いし、ゴージャスな気分で山寺駅に到着。さあ、いよいよ最終
目的地の 銀山温泉へと向かった。 |