40.イノシシ うちのダンナが、お米を作っとったころは、ようイノシシに田んぼを、荒らされたと言っとりました。稲に花がさき、実が入って、やがてお米になるんだけども、花が終わるころにイノシシが来る。その時穂の中は、実というよりは、まだ甘い汁で、それを狙ってイノシシは来るんだって!歯で稲穂をガッーとしごいて、カスはペェッと上手に吐き出すらしいわ。しかも、うるち米ともち米では、必ずもち米の田んぼから、被害にあうんだと。ダンナ過去に一度だけ田んぼで、イノシシとご対面したことがあるんだと。バッっと出あって、思わず“ア゛ッア゛−−”という悲鳴とともに、全力で逃げて行った。そしたら後ろから、イノシシがダーーッと追いかけてきて、追い抜いて行ったらしいわ!ってそんなやつは、おらんだろう!!そうそう本当は、お互い別々の方向に走ったんだって。まあ、田 んぼの周囲には2mの高さのトタンで、イノシシよけの塀がしてあったけど、そんなの軽々と飛び越えて行くそうですよ。
39.ケイタイ電話 つい先日、私専用のケイタイ電話を買いました。ダンナは仕事用で持っとるもんで、そこそこ扱いには慣れとるわ。ほんでダンナが「みんなの電話番号、オレが入れたるで持って来い」と言うもんで、やってもらう事にした。私も友達がおらんで、登録するのはわずか十数件だけだわ。ほんでダンナが、説明書見ながらやり始めたのはええけどそのうち「う〜ん・・・」とうなり出してさあ、私が「どうしたの?」と聞いたら、「最初の2件はすぐに入ったのに3件目が入ってかん」と言うんだわ。たったの3件目でもうつまづいとるんかよ。しかも、あんたやり始めてもう一時間以上経っとるがや、と思ったけど人にやらせといて文句を言う訳にもいかず、黙っとったがね。ほんで、しまいにはケイタイに向かって「何でオレの言う事が聞けんのだ!」と怒り出してさ、ほんだで私「一辺自分でやってみるわ」と言って、チャレンジしたら30分足らずで、全部終わったがね。ダンナをあてにしとった私がバカだったわ! (この後日談はここ)
38.好き嫌い タクちゃん、今度「県民の森」へ行くんだって?ビーフン食べるんかな?そりゃ、ケンミンの焼きビーフン・・・なんちゃって。ところで、昨日蟹江さんが自家製トマトソースの話をしとったもんで、それで思い出したんだけどさぁ、うちのダンナ結婚するときに、「オレは好き嫌いが無い」と言っとったくせに、ビーフシチュやオムレツ、パスタなど、ハイカラな洋食系がどうも苦手らしい。私はそんな事知らんもんで、最初のうちはそういうおかずも時々作っとったんだけど、ダンナの箸が進まんもんで、優しく「あれ、おいしくない?」と聞いたら、「いや、食えんことは無い」と、こんな事ぬかしやがったんだわ、あのハゲが! 「食えんこと無い」って、当たり前だがや。わしゃ牛のエサ作ったわけじゃないんだで。どういう言い方だ本当に。嫌いなら嫌いって、最初からそい言えばええんだわ。作った物が食えるか食えんかの問題じゃないわ、お前が食えるか食えんかの話だろう!だいたい結婚した時、お前のとこの冷蔵庫なんか何だ!偉そうにウンウンうなっとるだけで、卵一つ入っとらせんかったがや。鍋やフライパンもほこりだらけで、そんな悲惨な生活から救ってやったのは私だろ。頭が高いわ、この恩知らずと言ってやったわ。まあ、それぐらい調教した甲斐もあって、最近はそんな口も利かん様になりました。言う事は言わないかんね!
37.お願い 昨日、朝ごはんを食べた後の洗い物をダンナに頼んだのよ。月末で内職の締め切りが近づいとる私は、少しでも早く仕事に掛かりたかった。それに、うちのダンナは、たま〜にだけど、ちゃわんとか洗ってくれるもんで、ボヤッ〜とテレビを見とるだけのダンナに「あの〜、おくつろぎの所、まことに申し訳ありませんけどね」と、丁寧にお願いしたがね。そしたら、どえらいいやな顔をしやがったんだわ。それ見たら私、ブチ、ブチッときてさあ、「人が頼んどるのに何んだあ、その不服そうな顔は」と言ったら、「いいえ、そんな事はございません」という返事だわさ。最初からそう言えば、ええんだわ。やらせていただけると言う、感謝の気持ちが、お前にはないのか!!
36.義理の兄 私の姉の夫、義理の兄さんは、胃腸が丈夫です。姉は期限切れの食品や、少しやばいかなあと思うもの、たとえばパックの中でそりくり返ったハムとか、乾ききったチーズとか、触るとネトッとくるちくわなど。兄だけに特別料理として回すらしい。しかし、兄が一度として腹をこわしたと言わないので、「ふ〜ん、やっぱり丈夫だわこの人」と思っとったらしい。そんで、つい先日姉が自分の夫に向かって、「あんたって、本当に何食べてもお腹こわさないねえ」と言ったら、今まで、だまっとっただけで、何べんも下痢をしとったと寂しげに言ったそうです。今年、銀婚式を迎えた姉夫婦。特に25年もの間、だまって耐えてきた義兄に、今後幸多かれと祈っている今日この頃です。
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