time goes by 2002年 3月


”時間が経つ” 直訳するとこうなる。

実は、私の10歳年下の従妹が永眠した。享年29歳である。

早朝より鳴る電話のベルには昔から良い記憶が無い。その日もそうだった。

体調が優れないと知らされたのが昨年の盆だった。実は梅雨前より煩っていたらしい。そして年が明けたこの春に、幼い子供達を残し、この世の人でなくなってしまった。私は運命の存在を否定はしないが、何と言う惨い事をするのかと、起こっている事を認めたくなかった。よく言われる夢なら覚めて欲しい。そんな心境だった。まさか、自分の身近で、こんな事が起きるとは思ってもいなかった。

後悔先に立たず。こんな言葉もあるが、私自身も気づけば、もう初老に近い。人生の半分を過ぎてしまった訳である。残りの半分の40年、その内の半分は体の自由が利かなくなる。大袈裟な話が残りはたったの20年しか無い事になる。自分自身でいられるのは残りたったの20年なのである。

だからと言って、好き勝手な振る舞いをする訳ではないが、いかに充実した人生を送れるか、自分の足跡を振り返ってみて、自分の人生は良かったと言えるようになりたいものである。けして人と比較してどうのこうのではなく、自分自身の誇りにかけて頑張っていきたい。

今回、従妹から大事な事を学んだ気がする。こころより、ありがとう。そして安らかにお眠りください。

どんな人生にも、time goes by

一度きりの人生、素晴らしい人生にする為に。


time goes by 完

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