サーモバンテージ 2002年5月


夏を迎えるとそれなりに水温・湯温が気になるものである。
特にミッドシップな車は、エンジンと排気システムが同居するので、余計に熱も集中しやすい。今回は排気管の出す熱対策をする事にした。

まず入手したものは、サーモテックのサーモバンテージである。これは他社の商品名かもしれないが、解り易いのでそう書く事にする。
幅が1インチの物と2インチの物があり、巻物で15メートルある。巻きたい対象が、曲げのきつい所でもあり、1インチタイプをチョイスした。普通のストレートな場所なら、迷わず2インチを選択したほうが良いだろう。

まず、328のお尻をジャッキアップし、前バンクから後ろバンクに伸びている送りパイプを外し、最後に排気管を外す。

降ろしたMS管


1インチを半分重ねて巻いていくので、実際は12.7ミリで2重巻きのようなイメージである。霧吹きでシュッシュしながら、しわの出ない様に巻き付けていく。結構、手間で力の要る作業だった。今回の作業はメイン排気管に入る上流側に巻く事にした。
さて、このサーモテックのサーモバンテージの素材であるが、ガラス繊維?それともロックウール繊維なのか、あまり深く考えずにいたが、チクチクしないのが嬉しい。とりあえず、ビニールの手袋をしていたのだが、そんな感じであった。最近は、ガラス繊維の断熱材は作業するのに案外嫌がられるので、ロックウールが好まれるとか?今時、アスベストと言う事は?絶対に無いと祈るのだが。あはははは。

苦労の甲斐有ってなんとか完了 しかし本当に手造りの車だわ〜


無事に取付完了で、いよいよエンジン始動!
試しに、手で触ってみるのだが、普通なら火傷するハズが、、、
ちょっと熱いといった感じで、アイドリング始動から暫くは大丈夫だった。恐るべし熱カット!!!
そのかわり、少し経つと、元々の繊維の溶け出す成分なのか少々煙が出るので換気が必要である。一瞬、燃えているのかと心配にもなるが、燃える事は無いようなのでヒヤヒヤしながらも見守る事に。。。しかし、煙はあまり気持ちの良いものではない。
少し走らせて焼を入れたが、信号待ちで煙を上げている姿を見た人は、何と思ったことだろう。わはははは。

では、効果はどうなのか?
まず、右側のドライブシャフトの近くをパイプが通っているので、ブーツ関連と、その上のベルト関連には優しいハズである。
それから、熱が逃げないので、能書きには排気流速が上がると書いてある。その為か、全体的にサイレンサーでのアタック音が大きくなった気がする。多分、歯切れの良い音に変わっていると思う。気持ち音が硬くなった様な?これはパイプ径が上がり剛性が出たとでも思えば良いのか?
まっ、気のせいだと思うが、苦労して巻いたので、音も少し変わって欲しい願望が、そう錯角させたのだろう。
しかし疲れたな〜。

サーモバンテージ 完



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