タイミング・ベルト交換  1999年2月

タイミング・ベルトの交換から328が帰ってきた。328は横置きV8なのでエンジンは載せたままで交換できる。右後輪を外しそこからアクセスする。他にも気になる項目があったのと、自分で交換して、もしも壊してしまったら、、、往生際が悪かったが素直にコーンズへ作業をお願いしたのである。僕自身が新車購入顧客では無いので少々気が引けたが、328が正規物である事と、以前より小物や新車の見学やらでおじゃましていた事もあり、顔見知りのセールス氏をたよりに相談してみた。快く作業を受けてくれたメカ 「 I氏 」 には感謝したい。普通、敷居が高いと言われがちだが、僕は運が良かったのかもしれない。因みにコーンズの皆さんもインターネットは大好きで「Ferrari関係のHP」は見ているらしい。今度はおまけして下さいね。無理だよな〜。。。
現在の症状とメンテ歴、質問などをして鍵を預けた。約一週間の作業の様だ。タイミング・ベルト、テンショナー・ベアリング、その他作業もろもろ、、、。前オーナー時代から、ヘッド回りはメンテされていたのでシール類からのOIL漏れは無く、交換部品は無し、目的の物のみの交換で済んだ様だ。一応、前回の交換は4年前で2万キロ弱の走行である。外したベルトはまだ奇麗で全然問題無く当分使えそうだった。案外丈夫な様だ。しかし、若干の油汚れは付着していた。駒飛びが怖いので緩みは禁物であるし、早目のメンテを進めるのであろう。
他の気になる項目とは燃調であった。O2センサーはUS&JPN仕様にはお約束であるが、どうも上手く制御出来ないと聞いていた。補正する幅がバラツキ過ぎるらしく線を外すケースがあるらしいのだ。確認してみると僕の328も既に外されていた。エアクリーナー・ボックスの下あたりにコネクターがあるので328正規物の方は確認してみるのも良いと思う。今回、冷間と温間で結線トライして貰ったのだが、どうも駄目で結局もとのまま外す事となった。これは固体差かもしれないが劣化の早い部品なのかも。以前、かぶりが原因と思われるトラブルに見舞われたが、その時に解った事実もはっきりした。「CO値」が高かったのである。やはり、その様になるらしい。濃い状態にしないとエンジンの調子が出ないそうだ。大体、この手の車はFerrariに限らず同じ様な匂いを発しているのでその様な感じなのであろう。まあ、温間で好調になっているので気にする事でもないらしいのだが、そんなものなのだろうか。。。そんなものらしい。そう言う事にしておこう。因みに328が帰ってきた時はかなり匂いはましになっており、排気音も軽く感じた。流石、プロの仕事と思ったのもつかの間、、、それ程走った 訳でもないのだが、ミクスチャーが崩れたのかどうも吹けが変だ。低回転でブスブス言い出す。アイドリングもバラバラしだす。急いで家路に。再度、走りながらの調整をするはめに。。。おそるべし、Kジェトロ。世話がやける機械式燃料噴射である。苦労したが復活した。こんな物なのだろうか。。。つくづく思うが田舎の農道と3mmヘキサゴンは頼りになる。何処で停車しても良いし、作業ツナギでも着ていれば世間の目もかわせる。あはははは。。。なにがなんだか。高い出費ではあるがエンジンの脱着が必要なモデルから比べれば安い。と思えて来ている僕は感覚が麻痺してきたかもしれない。まんまと「Ferrari・ウィルス」におかされてきた様である。そのうちに血液型も 「Rh+F」 になるのでは。。。
しかし、エンジンで走る車の喜びはもうゴールが見えている様な気がする。いや、確実に見えている。燃料電池の時代が確実に来ている。この手の車を楽しむには今が最後の時期なのだろう。それも「暴挙に踏み出す立派な理由」ではないだろうか。

残された時間は少ないのかもしれない・・・。

タイミング・ベルト交換 完

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