TAZIO NUVOLARI

タッツィオ・ヌヴォラーリ (1892-1953)



北イタリアのマントバという街の近くの出身で、もとは2輪ライダーで4輪に転向しています。レース中に吸い続けた排気ガスが原因で病気に伏せ61歳という若さでその生涯を終えました。因みにレーシングスーツ姿で葬儀も行われたそうです。氏の遺言だそうです。当時はレース事故で命を落とすドライバーも少なくなかったのですが、タッツィオ・ヌヴォラーリ氏は大きな怪我もなく、やはり非凡な才能の持ち主だったと言う事が言えます。

タッツィオ・ヌヴォラーリ氏が残した戦歴は、今でも開催されている、「ミッレ・ミリア」「ルマン24」などに残っています。
特に凄いのは、2輪時代に出場したグランプリレースは勝率8割に近く、圧倒的な強さを誇っていました。2輪で身に付けた抜群のマシンコントロールは、4輪に移っても衰える事は無く、「4輪ドリフト」と言う技を完成させます。

タッツィオ・ヌヴォラーリ氏のドライビングが、エンツォ・フェラーリ氏のドライバー選びの基準になったとさえ言われている所からも、やはり偉大なグランプリ・レーサーだった事は間違いないです。

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