ノーマル管へ 2004年1月


1999年の1月にMS管に交換してから、早いもので丸4年が過ぎたのですが、今回、ノーマルのアンサ管に戻しました。その動機と言うのは、大きな音に少し疲れてきた事、ノーマルの音を忘れてしまった事、ノーマルの音が聞きたくなったと言うか、恋しく思えた事にあります。排気音に関しては、けして美声ではないのですが、328を購入した頃のあの感動を、もう一度感じられるかな?との思いもありました。

そこで、ノーマル管に戻した感想ですが、やはりこれがFerrariかな?と反対に感動してしまったのです。何故なら、排気音で消されていたエンジンの音が、あのFerrariのエンジンの音が綺麗に聞こえてくるんですね。嗚呼、こんなに綺麗な音だったんだと、思わず嬉しくなってしまったのです。

吸気、ゴム・ベルト、カム、、、まさにエンジンの音なんです。実に気持ち良いです。今迄、排気音がこのメカの音を消していたんだと思うと、複雑な思いがしました。F355のソプラノの様な美声は、抜けの良い排気管で官能も出来るのですが、328の場合はノーマルが合っているかもしれません。エンジンが横置きに配置されていますので、片側4気筒の発する音が綺麗に背中で鳴っているんですね。

グッと踏み込むと、まさにジェット機のようなエンジン音です。実に新鮮な気持ちでドライブ出来ました。これも、マフラーを交換して、「ガオガオ」やった経験から解った事ですので、偉そうな事は言えないのですが、Ferrariのエンジンの音を久しぶりに楽しめた事が、ちょっと嬉しかったりもします。

もう、私も初老ですので、「わびさび」の世界が合っている?
これからは、328をノーマルコンディションで大切に乗っていこうかなと、思ったのでありました。

ノーマル管へ 完


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