高速道路

料金所ではいろいろなドラマがある。左ハンドルで車高の低いFerrariは拷問とさえ思わせる事がある。まず通行券を貰う。助手席に人がいれば良いがいない時は悲惨だ。ある友人はゲートのおじさんが出てきてくれたのは良かったが、段差から落ちてボンネットの上にコケテきたそうだ。なんと心臓に悪い出来事だろう。その後、料金を払う際、先程の事があったので少し隙間を開けて停車した所、おじさんは出て来ずお互いに手を伸ばしあい、まるでロミオとジュリエットだったそうだ、"おお〜ロミオ、貴方は何故左ハンドルだったの" と言わず、"こっちはお金貰うほうだからね" と暴言を吐かれたそうである。なんとまあ凄い事も有る物だ、と思うが自分だったら後続車の事は忘れて、どうなっていたかは謎だ。
高速ドライブは、やはり気持ちの良いものだ。328はそれほど速くはないが、けして遅い車でもない。そこそこ楽しい時間をもてる。路面もさほど荒れてなければ全部踏んでも良いが、少々怖い経験もする事になりそうなので、せめて制動装置は何かした方が良いと思う。メーターの半分からもう少し上で余裕を持って走る方が僕には合っている。その方が楽しく感じる。自分にも他人にもストレスを与える運転は控えるべきであろう。Ferrariとは偉い車ではなく、楽しみを与えてくれる車ではないかと思う。スピードよりタイムを重要視するサーキットを将来的に目指したい。と書いていてもやはり踏んでいるのだから、人間失格である。はやく人間になりたい。

高速道路 完

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