21世紀のファミリーCAR  2001年4月

古い話になるが、2000年の2月に家族車をNEW ESTIMAに買い換えて丸一年と少々、ODOも20000キロ弱になるので少し書いてみる事とする。当時の候補としては、ホンダのSTEP WAGONもあり、非常に魅力的な一台だったのだが、2001年春のフルモデルチェンジの話もあり、やはりESTIMAに興味は行ってしまった。何故かトヨタとホンダしか頭に無いのは私の偏見かもしれない。あの独特なデザインに特別驚きはしなかったが、あれはどう見てもプジョーの顔だなー。。。発売して直ぐの注文というのも中々勇気のいる行為だが、私の場合車検の期限が迫っており、ゆっくり考えている時間が無かったのが事実である。

さて、ここで世間一般的に言われている初期生産の車は買わない方が良いのか?であるが、、、

正直言って、ファイナルアンサーはその通りだと感じる。その理由として、ユーザーが車の不具合出しに使われるのが常である。何が悪いのかと言うと、初期物は、個々の部品に対しては厳しい初期管理を行っているので部品精度に関してはかなり良い製品と言い切れる。良品率が低く赤字になっても新車発表時期の延期、ライン切れは絶対に考えられないので血の滲む努力の賜物である。しかし、部品と部品が組み合わさり総合的なマッチング、及び総合的な耐久性など、実車でしか解らない所で不具合が発生したりするケースがある。現在の車造りはとても短い時間で準備される。良く知られている「bB」などは約1年だったはずだ。したがって、初期物とマイナーチェンジ物とではエンジンルームの中の景色が違っていたり、構成部品の材質が変更されたりするのは良くある事実である。これらの事を考えると、フルモデルチェンジ前のSTEP WAGONを購入されたユーザーは賢い買い物をされていると言う答えになる。やっぱり私はやはり賢くないのねー、と言うことである。

そこでNEW ESTIMAについて思った事を書いてみる。まず先代のESTIMAはエンジンを中央にレイアウトしたミッドシップ・バンで「天才たまご」と称された。今でも思うが「GO」のサインをしたトヨタ首脳陣は凄いと思う。本当に凄い。常識では考えられないレイアウトである。NEW ESTIMAは基本設計がFFになった。ここが重要な所であり、肝な所でもあると私は思う。総合的に考えて出したメーカーの回答がこのNEW ESTIMAである。私は正解だと思う。運動性能もFFの重量配分だがそれ程悪くは無い、タイヤのアライメントも特別に施してある訳でもない。と、言う事は“先代は素晴らしいハンドリングだったんだろうなー”と思ったりもする。先代とデザインは似ているが中身は違う。同じ名前を付けるのは私的には?と思った所もあるが、まあネームバリューを捨てきれないのは私にも理解できた。

乗った感想は、とても靜かで感動する。車外ではエンジンの音が案外出ているトヨタ車なのだが、室内は正直に静かである。解りやすく表現すると、デートの最中で会話に詰まってしまった時に間違ってもプーとかの粗相は出来ない。それを趣味としている輩は別であるが、、、あはははは。。。ここまで靜なバンも世界中探しても少ない様に思う。3000rpmを超えたあたりから、ジャーーンと聞こえてくるV6のエンジン音くらいである。パワーもまずまずでストレスを感じる事も無い。
独特のデザインが有効なのか浮き上がる感じも少ない。ただ横風に弱いのが泣き所である。この所、両側スライドドアも当たり前になってきたが、これも便利である。何故今まで無かったのか?バス感覚の延長だったのか、コスト的に採算が合わなかったのか、設計的に勝手な事を言わせてもらえば、左右対称なので一枚の図面で済むので非常に楽なはずだ。それに、子供達が乗り降りの順番で喧嘩する事も少なくなって、週末運転手としてはありがたい。わはははは。
装備としては、バックモニター付きの純正NAVIは重宝している。と思っていたら、バックする時に横っ腹を凹ませてしまった。私の財布もかなり凹んでしまった。たしか納車二週間くらいの事だった。パーツも品薄の頃に困ったお客だったかもしれない。
と、言う事で、感想としては中々良い車なので、家族車を検討されている方にとってはお勧めの一台である。しかし、NEW STEP君も中々充実してきているな〜。今だったら、真剣に悩んでいたかもしれない。。。あはははは。

21世紀のファミリーCAR  完

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