トルクアーム・ブッシュ交換   2000年5月

G/Wを利用して「トルクアーム・ブッシュ」の交換をした。横置きV8エンジンの328には後ろバンクのカムカバーとトランクの隔壁の間にエンジンの揺れ止めが装着されている。少々頭の重いF105Cユニットなので重要なパーツのはずである。此処の「ゴム・ブッシュ」がへたってくると前後揺れが次第に大きくなり、色々な所に負荷が掛かり排気系のクラックの原因にもなるとも言われている。エンジンが後傾になると排気管出口がカバーのスリットに接触する事もあるらしい。黒く塗装されているスリットが擦れている様なら、その兆候があると考えて良いと思う。シフト・レバーもロッド連結式なので多少の影響が出るのか、ON/OFFで揺れが大きくなるかもしれない。今回の難題は後ろバンクのカム・カバーに圧入してあるブッシュをどうやって交換するかだった。カム・カバーを外してハンドプレスで引き抜くのも素人の僕には大工事になってしまう。
が、やはり凄いFerraristaが、、、九州は「がらぱん師匠」が、Special工具を造ってみえたのである。そこで早急にお願いをして送って頂く事に…。やはり御自身でエンジンも降ろされる方は凄い!感謝の極みである。時間にして約2時間くらいで完了した。何時もの様に悪戦苦闘であった。あはははは。。。外したブッシュを観察して見ると、やはり中身は若干変形している。後日談によると、目視で確認出来る様な変形の場合、相当の違いが体感出来るらしい。熱の上がってくる個所なので、それなりに劣化も早いのかもしれない。新品を装着してアームを触わってみるが、ガッシリ感が全然違う事に気付く。ビクともしない。なかなか効果が期待出来そうである。その日は夕刻になってしまい、走行しての感触は翌日のお楽しみに…。
明朝、眠気まなこで、うきうきしながらドライブに出かけた。やはり違う、何が違うかと言えば、3回転くらい回って来た“くるくる寿司”と、握った瞬間の柔らかい“おねーさんの手…”いやいや、“寿司”くらいの差を感じる。シャキっとしている。嘘の様だが、シフトの感じもカチっとしている。段差を乗り越えた瞬間の車の揺れも若干違う気がする。毎日乗っていない車で、そこまでの違いが解るのか?と言われてしまうと、、、それまでなのであるが、それだけ重要なパーツと言う事だけは今回感じた次第である。大切な内臓を支える腹筋のような物かもしれない。僕の腹筋も2時間で交換出来れば良いのであるが…。夏が近いので頑張らねば…。別に、何かを期待している訳では無いのだが、、、う〜〜ん。

トルクアーム・ブッシュ交換   完

TO 328日記 もくじ