328の洗い方 2003年9月


328と言う車は洗い方を間違えると確実に寿命を縮める車だと私自身は考えています。出だしからちょと大袈裟かな?
1997年の購入時から、なるべくジャブジャブ水をかける事は私は避けてきました。そこで、改めて328の洗車の仕方について自分なりの考えも混ぜて纏めてみようと思います。これから328を購入予定の方、328のオーナー様に少しでも役立てばと思う次第ですので、参考になる部分だけ記憶に留めてもらえたらと思います。

まず、私が気を使っているのは、水による錆と、水による電気的なトラブルです。328の構造は、国産のモノコックとはかけ離れています。大きなフレームに小さなフレームが溶接してあり、それにボディーがかぶさっています。何処に水が溜まるのか予測すら出来ません。大体悪さするのは、目で見えない所ですから、洗車においても、なるべく隙間から内部に水が侵入しない様に洗う必要が有ります。と、考える訳です。


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フロントまわり編

フロントフードからラジエターを覗くとこんな感じに見えます。結構、スカスカです。スリット越しに冷却ファンも丸見えで、中々セクシーです。考えてみればここから熱風を逃がす訳ですからスカスカで当たり前なのですが、当然水も容赦無く進入します。
走っている限りは問題無いのですが、雨の露天などは、やはり好きになれません。洗車も綺麗な水のはずですが、あまり気持ちの良いものではありません。
しかし、中身が丸見えって言うのも凄いと思いますね。こういう車じゃないと、中々「ありえん」話です。
フロントフードを開けたところです。冷却ファンが2個並んでいます。回る時には2個同時に回ります。熱風は、スペアタイヤハウスに直撃しますので、真夏のロングドライブでは、スペアタイヤも結構な温度まで熱くなっています。これを見ると解るのですが、スリットから綺麗に熱風が抜けていくと言うより、圧縮されてフードのスリットから押し出されると言った方が正確でしょうね。これは普通の国産のFF車でも同じ事が言えますので、大した問題ではありませが、本当は、F50の様に綺麗なRを描いて排出する方法がベストでしょう。しかし、それをやるとスペアタイヤを降ろす事になります。そこまでしなくても、冷却能力は十分にありますので大丈夫なんですけどね。
話はそれましたが、電動ファンは防水仕様になっているはずですが、ハーネス類もありますので、どこから水が進入するのか解らず心配です。やはりジャブジャブかけない方がベストでしょう。
そこで、いつもはダンボールで型取りした水避けを使っています。電動ファンに直接水が当たらない様にしているのですが、これが中々感じが良いです。お勧めです。
ラジエターの上部にかかるくらいの寸法で型取りしています。確かにラジエターを伝って下に水は落ちていくのですが、ファンのモーター周りはこれで大丈夫です。最初は、ナイロンシートを考えたのですが、クニャクニャして面倒臭そうだったので、近くに有ったダンボールを切ってみたのですが、思いのほか効果抜群で、お金を掛けてない割りに素晴らしい仕事をしています。濡れてもガレージに置いておけば自然に乾きます。
実際は、こんな感じに閉めてフロントフードを洗います。それでも少々遠慮ぎみに水をかけているところはやっぱり小市民です。
開口部にレインガーターがあります。その水路の流れ以上に水をかけると溢れる事になりますので、程程に水をかける必要があります。水路を流れる水は、前部の穴より下に落ちて行きます。



実際にDIYされる場合は、挟まれや巻き込み、フードの破損などに注意して下さい。フロントフードは1枚で軽四が買えるそうです。
ウィンドシールド、ルーフ周りについた虫汚れは、安易に洗い流すと、何処に流れて行くのか解りませんので、濡れたタオルで丁寧に拭き取るようにします。けして強く擦らない様にする事が肝心です。水分でフヤケタ頃にそっと拭き取るようにしています。自分の走行中に当たってきた虫に対しても供養の気持ちを忘れないフェラリスタになりましょう?
因みに、ヘッドランプにも虫汚れがつきますので、忘れないようにしないと、気づいたら真っ黒という事になっています。リトラクタブルは実際にライトを点燈しないと上がりませんので、ちょっと面倒ですが、視界を確保する道具ですので大事です。
因みに、空の電線がガラスに映りこんでいます。解像度の関係でギザが出ています。けして有刺鉄線とかの趣味じゃないですからね。って、どんな趣味やねん!!!
フロント・ウインド・シールドとメーター・カバーの間は、手が入るスペースが無いので、ガラスの内側を拭くのは中々苦労する場所です。私の場合、フレキシブルな蛇腹の棒にタオルを巻いて、リモコン操作のように拭いています。汚れが酷くなってきてからでは掃除が大変ですから、こまめに拭いてあげる必要があります。逆にここが汚れていると格好悪いです。外見、つまりボディは綺麗でも内装が・・・、みたいな風に思えてしまう私は小姑みたいですが、内装の綺麗なFerrariはやっぱり好きですね。あまり綺麗すぎるのも神経質に思えて嫌なのですが、目立つ所くらいは綺麗にしておきたいものです。
古い個体で逆に綺麗過ぎるのも吃驚なのですが、人間も同じ事が言えて、それなりに歴史も感じて良いコンディションがベストだと思います。んー、難しいですねぇ。。。


狭い所を拭きますので、間違ってガラスを割らないように注意して下さい。
フロントドア・ガラスとベルトモールの隙間も結構開いていますので、要注意です。ドア・ガラスにジャブジャブ水を掛けると、ここから大量にドア・パネルの中に流れ込みます。ドアの内張りを剥がした事が無いのでハッキリは言えませんが、中にはパワーウインドウのモーター、ドアロックのモーター、ステレオのスピーカーが入っています。中身が錆びても嫌なので、水を掛ける事は止めています。開閉用ドアハンドル部も同じ事が言えます。この時代の車作りがきっちり防水対策をしている事を祈るのですが、それは難しい注文じゃないかと思ってしまうのですね。正直なところ。。。


と、簡単にですがフロント編、終了。。。

328の洗い方 完

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