町長 二期目の施政方針演説 平成21年5月11日(月)臨時会
議長のお許しを頂きましたので、選挙後 初の議会に当たりまして、町政に関します、施政方針につきまして申し述べさせて頂きます。
私は、去る4月19日執行の武豊町長選挙におきまして、第2期目の当選の栄に浴し、4月27日から新たな任期を迎えました。
新たなスタートを切ったわけであります。
今、再び、心のギアーチェンジをして、新たな気持ちで、適切な行政運営を図ってまいらねばと身の引き締まる思いであります。無投票ということは、ある意味、マニフェストの実現を期待されている、しっかりとした行政運営を期待されているという、大変、責任の重さをも痛感するものであります。
私は、第1期の4年間「思いやり 夢 創造」をスローガンに掲げ、行政の究極の目的であります「町民の幸せ」を願い「一日一生」の格言の如く、任務に専念をしてまいりました。立場上、この4年間、いろいろな方々とも情報交換をさせて頂き、これまでのご意見、ご提言は、すべて私にとって、「肥やし」として生かしてまいりたいと思う次第であります。
まさに、「我以外、すべて我が師である。」という思いを常に持って、お話を聞かさせて頂くという姿勢を持つことが、自分自身を成長させる礎であると確信をするものであります。そして、多くの方々のご意見をお聞きする中、私自身、しっかりとした信念を持ち、適切な判断をしていくことが政治家として必要なことであります。
政治家として描いたこれまでの「思いやり」のキャッチボールの精神で「住んでみたい 住んでよかった 武豊町」の実現を目指していくという信念は、決して忘れてならないことであると思っております。合わせて、エイブラハム・リンカーンの「人民の人民による人民のための政治」を貫き通していく所存であります。
さて、昨年度は、愛知県の機構改革や醤油サミットなど節目の年度となりましたが、今年度もこの武豊町にとりまして、町制55周年、また伊勢湾台風50周年、そして町民憲章制定後30周年など、それぞれ重要な節目となる年度であり、これら再認識をするいい機会であると思っております。
二期目に当たりまして、マニフェストとして、安全安心なまち、住民と行政との協働のまちなど6項目18施策を掲げました。
まず、「安全で安心できるまち」では、デジタル化に対応した情報伝達手段の整備やコミュニティバスの調査研究を掲げました。
次に、「住民と行政との協働のまち」では、浦島太郎探検隊、福祉ボランティアなど、団塊の世代の力を生かすことなどであります。
3点目の「暮らしやすいまち」では、広域行政の推進として、ゴミ処理広域化、消防無線、消防組織の広域化の検討などであります。
4点目の「教育環境の充実と子育てがしやすいまち」では、教育環境の充実、耐震対策の推進や子育て支援対策の充実を挙げております。
5点目の「都市基盤の整備と活力あるまち」では、幹線道路整備、生活道路の整備そして、農・商・工が連携した活力ある町づくりとして、観光協会の設立などを検討してまいります。
最後、6点目の「楽しい生活のできるまち」では、南部総合公園を多目的広場として整備促進をはじめ、民俗芸能の保存・継承、並びに文化財の適切な保全、管理など掲げております。
各施策の実施にあたりましては、しっかりと財政状況も見据える中、常に改革という意識を持ち、「これでいい。」という思いを越えて、町の更なる飛躍と町民の幸せを願い、マニフェストは、必ず実行をしてまいりますので、議員の皆様方のご理解とご協力のほどよろしくお願いを申し上げます。
基本的な町づくりの指針は、いわずもがな、第5次総合計画であります。この計画をもとに、それぞれの所管で管轄する各種の計画の具現化を図っていくことが「町づくり」につながることとなるものと確信するところであります。
私は、今年、「仕事始め式」で申し上げましたが、今年のキーワードは、広域行政と環境対策と申し上げました。
従いまして、まず、短期的には、広域行政として、今年の3月発足されましたが、知多半島観光圏協議会による計画づくり、ごみ処理の広域化、そして消防の広域化など、「広域的な施策を積極的に推進していくこと」が大切であると認識しております。
そして、環境対策では、奇しくも、景気対策も含めアメリカでの「グリーンニューディ−ル政策」を始め、世界中がそうした動きになってきております。町行政では、具体的には個人住宅の太陽光発電施設への補助、エコバッグの推進、環境団体への補助などといった「対策」など出来ることから順次、推進をしてまいりたいと考えております。
これらも含め、各所管の主だった課題について、整理致しますと、
まず、総務部の関連であります。
町制55周年という節目の年を迎え、記念事業を組織一丸となって取り組んでまいりたいと考えております。
次に、「安全で安心のまちづくり条例」が制定され、今年度、5年目を迎えます。
第二次地震対策プランの実践は、もとより「協働のまちづくり」という視点では、播かれた種が、着実に実を結びつつあることを実感しております。とりわけ、防犯・防災対策など、地域でのボランティア団体が9つの区で、14団体と着実に育っていますことは、大変、評価に値することと思っております。
まさに、「協働の町づくり」の最たるものであり、これからもこうした輪が広がり、地域コミュニティの醸成に繋がりますことを期待するものであります。そして、地域の連帯感がさらに強まり、「災害に強い町」となりうるよう、各般にわたって、諸団体の育成がなされますよう期待をするものであります。
次に、産業建設部とも関連しますが、役場周辺道路は、「一方通行」が多く、昔ながらの道路形態となっております。生活道路としてのあり方について、本当にこれでいいのかと真剣に考えるべき時が来ているものと思っております。道路整備とも関連がありますが、地域の方々のご理解を頂き、一定の方向付けをしていきたいと考えております。
また、野菜・茶業試験場、約9.5haは、独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構の土地でありますが、この4年間のうちに、多くの方々のご意見をお伺いしながら、あるべき土地利用、基本構想を打ち立てていく、極めて重要な課題になるものと思っております。
続いて、厚生部の関連であります。
まず、環境対策であります。先ほど申し上げました通りでありますが、環境施策を行政として、住民に広く浸透させていくことが、私どものその責務でもあります。時あたかも、臨海部企業における事業活動も環境対策のフォローの風として、地域と行政との共生という観点から受け止めたいと考えております。
そして、児童館や「あおぞら園」も含め、保育園、子育て支援センターなどについての基本的な方向を住民ニーズも把握をしながら、適切な施策の展開をしていく必要があります。「子育てのしやすい町」と標榜できるよう、保育料や運営体制、環境整備など見直すべきは、改革をしてまいりたいと考えております。こうした「子育て」も含め、健康づくり、医療のあり方など、広い意味で福祉サービスの低下とならないように、配慮をしてまいりたいと考えております。
次に、産業建設部の関連であります。
なんと言っても、引き続き、知多東部線や臨港道路美浜線など幹線道路の整備促進が大きな課題であります。合わせて、まちの東西を結ぶ道路、例えば武豊港線や榎戸大高線などといった、道路整備も現在の交通状態からして大切なことであります。さらには、生活道路の改良も常に目配りをして、計画的に、整備促進をしてまいりたいと考えております。
そして、土地区画整理事業の早期完了を目指すべき地区もあると同時に、新たに、立ち上げをしていくべき地域もあります。地権者との連携の下に、あるべき土地利用構想を模索して必要があると思っております。
また、今年3月に「知多半島観光圏協議会」が5市5町、観光協会や商工会などで組織されました。国の認可を得るべく計画作りを行ない、観光という視点を重視しながら、商工会などとも連携を図りつつ、観光協会の設立に向け、新たな一歩を踏み出したいと考えております。
さらには、「農・商・工」が連携した町づくりの具現化を図るため、関係諸団体とも連携をしながら、進めていく必要があると思っております。
最後に、教育委員会の関連であります。
耐震対策の推進が大きな課題であり、ここ4・5年で4・50億円の事業費が必要となってきます。ここ数年で多くの事業が錯綜致しますので、職員のマンパワーを引き出し、的確な処理をして早期実現に向け最大の努力をしてまいりたいと考えております。
合わせて、懸案事項でとりわけ武豊町の中学校における不登校の問題や砂川の適応指導教室の充実にも、意を配していくべき課題であります。一方、不審者情報が激減していることは、3A運動の展開など地域の皆さんのご支援などが大きく、功を奏しているものと思っております。
スクールアシスタント制度を継続するとともに、保育園、小学校との連携も課題でありますので、庁舎内の配置なども、考慮していかなければならないと考えております。
さらには、武豊町に存在する文化的財産や史跡名勝など、再認識をして、光輝くものとして、町民がみんなでみがきをかけ、観光資源、散策路などとも融合して活用すべく方策も検討していく必要があるものと認識をするものであります。
そして、こうした4つの部のそれぞれの課題にいかに対応していくかの方策・手段についてであります。
一つは、町民の皆さんのご意見をお聞きしながら、よりベターな施策を展開するため、ともにつくる「町づくり」、いわゆる「協働の町づくり」をさらに推進をしてまいりたいと考えております。町をつくるのは、役場だけではできません。町民の皆さんのお力をお借りしながら、WBCでの侍ジャパンの「日本力」ではありませんが、武豊の地域力、すなわち「武豊力」が、防犯・防災活動などを機軸として、さらに、育ちますことを期待するものであります。
2番目には、私は、これまで通り、あくまでも現場主義を大切にして、町長談話室、ふるさと巡回点検事業などを推進するとともに、これからの行政運営、財政状況の厳しさに加え、住民ニーズの多様化、ライフスタイルの変化など、変化の激しい社会情勢となるものと思っております。常に時代の流れをくみとり、時流に沿った施策も大切であります。それぞれの個性を生かし、見つけ、そして、光輝くようにすることも私どもの使命であります。掲げましたマニフェストに加えて、新たな施策にも弾力的に取り組みをさせて頂くこともあろうかと思い巡らすところであります。
3点目は、町民と行政との心のつながりであります。
「思いやりのキャッチボール」にも通じることでありますが、我々は、「伝える」という姿勢を持ちがちでありますが、私は、あらゆる場面で、相手に「伝わる」ようにしていかなければならないと思っております。こうしたいわゆる、「説明責任」がこうした時代だからこそ、重要になってくるものと思っております。なぜ、この事業をやるのか、なぜこの施策を取りやめたのかなど、住民に理解をして頂けるような配慮が大切であります。相手の立場に立ってものを考え、広報やホームページなど活用し、重要なことは、何度でもお知らせをして、住民に「伝わる」ようにしていく姿勢を忘れてはならないと思っております。
私は、これまでの約40年間で4つの職業を体験致しました。
始めは、一般会社のサラリーマンでありました。その後、役場職員となり、33年間、勤めさせて頂きました。そして、一般町民として行政を客観的に眺めさせて頂いた時期もありました。最終的に、平成17年に町長に就任をさせて頂き、その立場で4年間多くのことを学び、私なりの人脈もできました。
こうした、これまでの経験、体験をフルに生かして今後の行政運営を展開してまいりたいと考えております。
最後になりましたが「政治家として、町民の幸せを願っての行政という基本姿勢をゆるぎないものとし、初心をいつまでも忘れることなく」、おごることなく、住民と行政との「思いやりのキャッチボール」をしっかりと行ない、「いい町づくり」をしていこうという基本姿勢は誰しも同じスタンスであると思います。
そうしたスタンスを基本として「住んでみたい 住んでよかった 武豊町」を目指し、町議会議員の皆さんを始め、町民、事業所、学校、保育園など各種団体そして町内の武豊力を発揮して頂いております諸団体とも一緒になって、「まちづくり」を行ってまいりたいと考えておりますで、ご指導とご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願いを申し上げまして、私の所信表明とさせて頂きます。