諸般報告(平成20年12月議会)
平成20年12月2日
議長のお許しをいただきましたので、町政の諸般についてご報告申し上げます。
まず、深刻さを増しております経済情勢であります。
内閣府が先月17日に発表した7−9月期の実質国内総生産(GDP)は、前期比で年率0.4%の減となり、約7年半ぶりに、2・四半期連続のマイナス成長となりました。これは、主に世界的な資源高の影響を受けたもので、9月半ばのアメリカのリーマン・ブラザーズの破綻に始まった金融危機の影響が本格的に表れてくるのは、これからと言われています。金融資本市場の混乱は、各国の中央銀行による大規模な流動性供給や利下げ、財政当局による金融機関への資本注入などにより、いくぶん落ち着きを取り戻しましたが、「信用の収縮」や「株価の下落」は、生産や消費、投資といった世界の実体経済に大きな影を落としています。エコノミストの多くは、09年における日本、米国、ユーロ圏の実質経済成長率はマイナスとなり、回復は早くても10年以降と見ています。日本のトップ企業であるトヨタ自動車が09年3月期の営業利益の予想を、前期比73.6%減の6千億円に下方修正したことは、たいへん象徴的で、ショックでありますが、当面は厳しい環境が続く模様であります。
次に、国政であります。福田前首相の突然の辞任を受けて、9月24日に発足した麻生内閣は、当初は、早期の解散総選挙により、国民に信を問うものと見られていましたが、金融危機の深刻化を受けて、「政局より政策」との判断から、衆議院の解散を先送りして、現在に至っております。しかしながら、第2次補正予算案の国会提出時期をめぐる駆け引きの末、終盤国会は与野党の全面対決の様相を呈しており、来年1月に召集する次期通常国会における2009年度予算案や関連法案の審議への影響も懸念されるところであります。速やかな経済対策が求められている今、国会審議の長期間の停滞は避けるべきであり、与野党が国民本位の対応を取るよう期待するものであります。
次は、うれしいニュースであります。今年のノーベル賞で、日本人4人が同時受賞をするという、快挙がありました。物理学賞が南部陽一郎氏、小林誠氏、益川敏英氏の3人に、化学賞が下村脩氏に与えられるとのことで、これで日本のノーベル賞受賞者は、16人になりました。このうち、小林、益川両氏は、名古屋大学を卒業、また、下村氏も研究生や助教授として在籍しており、地元の人間として喜びもひとしおであります。なお、受賞者のインタビューの中で、日本の教育の問題点や基礎研究が軽視されていることの懸念が語られたとのことですが、今回の快挙が、見直しの機会になればと思います。
続きまして、町政の状況についてであります。
まず、平成21年度の予算編成であります。
予算編成方針につきましては、先に議員各位にお示しをさせていただきましたが、今年度からスタートしました第5次武豊町総合計画「たけとよ ゆめたろうプラン」に掲げる町の将来像「心つなぎ みんな輝くまち 武豊」の実現に向け、計画で定めております施策方針に沿って、適切な事業選択と配分を図ってまいる考えであります。
本町の財政状況につきましては、ここ数年、企業の業績回復や定率減税の廃止、税源移譲等により町税収入が順調に伸び、財政調整基金を始めとする基金残高も増加をするなど、徐々に改善が進んでまいりました。しかしながら、今回の金融危機の影響もあって、今後、しばらくは、企業の収益が低迷する見込みであり、法人町民税を始めとする、税収の落ち込みは、避けられない状況であります。
一方、歳出の面においては、扶助費や公債費などの義務的経費の増加に加えまして、公共施設の耐震化や
維持修繕など、大きな経費を要する事業が目白押しであります。特に、小中学校及び保育園の耐震対策の促進は喫緊の課題であり、今回前倒しをした耐震化計画どおり事業を完了させるため、その財源として、相当額の基金取り崩しや町債の発行が必要になると判断しております。もちろん、そうした中においても、将来にわたる自立的かつ持続可能な行財政経営を担保していく必要があり、財政健全化判断比率の推移に留意しながら、創意と工夫によって行政コストの縮減を図り、限られた財源を効果的かつ効率的に活用するよう努めてまいる所存であります。なお、町の予算編成に影響を及ぼす国・県の予算編成につきましては、現在の政治状況の下で、新年度に向けた政策が未だ固まっておらず、不透明な部分が多々ございます。従いまして、引続き、それらの動向を注視し、本町に関わりのある制度改正や財源措置の状況等、各般の情報収集に努めつつ、遺漏のない予算編成をしてまいりたいと考えております。
次に、各所管についてであります。
始めに総務部の関係であります。
まず、「第2回全国醤油サミット」の関係であります。北は北海道から南は九州熊本まで、全国各地の醤油産地18の市町や、20の蔵元等を始め、ご来賓として「全日本
醤油振興推進 議員連盟会長」である二階俊博
経済産業大臣や地元国会議員、ご後援を頂きました愛知県、農林水産省、国土交通省、日本醤油協会やその他各般各層からのご来賓、また、多くの一般の方々のご参加も頂き、11月8・9日の両日、盛大に開催されました。当日は、各種のイベントや小泉武夫東京農業大学教授の講演、そして「たまりラーメンコンテスト」等々、様々な催しを通じまして、多くの方々にご参加頂きました。また、議員各位におかれましても、ホスト役を務めて頂き、心から感謝致しますと共に、この「第2回全国醤油サミットIN たまりの里 武豊」では、大きな成果を得られたことと考えております。今後も、この事業を通じ得られました様々な経験やネットワーク等を活かし、地域おこし・食の安心安全・産業振興など、地域活性化に繋がりますよう継続して、各種の事業展開をしていくことが大切であると認識するところであります。
次に、来年度の記念行事関係であります。
来年度は旧武豊町と富貴村の合併55周年に当りますが、「武豊町制55周年」と位置づけ、記念事業を計画して参りたいと考えております。現在、各区長さんを通じ、地域の皆様方の意向確認を進めており、ご賛同、ご協力を頂く中で「山車まつり」や衣浦港の「花火大会」を実施すべく実行組織を新年の早い時期には立ち上げ、開催に向け、関係者の方々と調整を図ってまいりたいと考えております。
次に、防犯の関係であります。11月22日に愛知県との共催により「防犯ボランティア・リーダー養成講座」を開催し、25名の方たちに受講して頂きました。パトロールを模擬体験するなど最近の犯罪情勢やパトロールのポイントを学んで頂きました。今後も、街頭犯罪防止を積極的に行っていただける「防犯ボランティア・リーダー」を計画的に養成してまいりたいと考えております。
次に、消防関係であります。消防団活動といたしまして、11月2日、北中根地内において、取り壊し中の4階建て旧社宅をお借りし、消防団員及び4月に発足した機能別消防団員による、中・高層
建物を想定
した実践訓練を行いました。訓練内容は、4階の居室を消火するまでのホース延長等の方法や、エンジンカッターを使用した玄関ドアの取り壊し、放水操作による水損被害の確認等を行いました。今後も団員の消火の技術と知識を高めていきたいと考えております。
次に、防災関係では、11月29日に予告なしに職員全員を対象とする東海地震・東南海地震を想定した非常参集訓練と「ロールプレイング方式」による「図上シミュレーション訓練」を行いました。対象職員214人中、訓練に参加した職員は144人で参集率67パーセントでありました。今後も災害に対する迅速な対応と初動期における役割・行動、並びに「応急対策活動体制」の確立に努めてまいります。
次は、厚生部の関係であります。
始めに、「災害時 要援護者 台帳の作成」についてであります。第2次武豊町地震対策アクションプランに基づく「災害時
要援護者支援体制」の見直しの中、「災害時 要援護者台帳」の年内作成にむけて、台帳登録のとりまとめ業務を進めているところであります。本年9月より「災害時 要援護者」の台帳登録受付を開始しましたが、11月17日現在、449人の方に申請をいただいております。この申請に際しては、民生児童委員の皆様方に多大なご協力をいただき、感謝しているところであります。
次に、憩いのサロン事業であります。上ヶ・大足・玉貫・馬場・冨貴の5地区で実施している「憩いのサロン」は、区長さんや「民生・児童委員」さんを始め、多くのボランテイアの皆様のご協力により、地域高齢者の皆様に好評を頂いております。改めて皆様に感謝を申し上げる次第であります。
次に、「老人福祉計画と介護保険事業計画」についてであります。平成21年度から23年度までを1期とした第4期の計画策定について、高齢者に対する福祉施策の基本的な方向や、具体的な目標を定めるため、武豊町介護保険運営協議会におきましてご協議をいただいております。今後、パブリックコメントを実施し、年度末には、策定を完了する予定であります。
次に、六貫山保育園耐震改築についてであります。去る、10月7日開催の全員協議会において、六貫山保育園耐震改築基本計画の概要を説明させていただきました。先の9月補正で議決いただいた、「用地測量委託」、「不動産鑑定評価委託」の結果を基に、補償審査会において「六貫山保育園
用地取得」について協議致しました。今回、12月議会に補正で用地買収費を計上させて頂いておりますので、よろしくお願い致します。なお、土壌汚染調査については、異状なしとのことでありました。
次に、「次世代 育成支援
地域行動計画」の後期調査業務の関係であります。前期行動計画が、平成21年度で完了いたします。そのため、21年度に、後期行動計画を策定することが「次世代 育成支援対策
推進法」により定められております。このため、去る、11月17日に、「次世代育成支援地域行動計画」策定協議会を開催し、後期行動計画の基礎資料となるニーズ調査として、アンケート調査票の内容について、ご審議を頂きました。なお、アンケート調査票は、就学前児童の保護者、小学校の保護者及び成人の3種類になりますが、12月中に配布、回収する予定であります。また、この調査結果については、今年度中に報告書に取りまとめる予定を致しております。
次に、「ファミリーサポート
センター事業」であります。7月から会員募集活動を開始し、11月30日現在の登録会員は、依頼会員が62人、援助会員が16人、両方会員が16人、合計で94人となっております。推進活動として、ファミサポ通信、会員同士の交流会を実施しており、会員は今後も徐々に増える見込みであります。また、10月から援助活動を開始しておりますが、2件の利用申し出がありました。
次に、平成21年度の「保育所 入所申請」の状況であります。11月18日現在の受付状況は、1,334人で、20年度1,329人と比較して、5人、0.4%の増であります。そのうち、1・2歳児の乳児の申込みが140人で、20年度の129人と比較して11人、8.5%の増であります。今後の2次受付で多少の変動があると思われます。
次に、「知多南部地域 ごみ処理 広域化計画」についてであります。平成19年12月4日に開催した全員協議会において、焼却施設の建設候補地を半田市クリーンセンターで合意をした選定の経緯を中心に、検討経過の報告をさせていただきました。その後、中継施設の考え方、市町の負担割合、組合の規約等について、「知多南部地域
ごみ処理広域化 ブロック会議幹事・課長等合同会議」を中心に協議・検討を重ねておりますが、負担割合等について、いまだ合意に至っておりません。このため、今後とも、慎重に議論を交わし、協議を重ねながら、また、組合規約等の課題を整理しつつ、早期に広域組合の設立に向けて努力してまいりたいと考えております。なお、広域組合の設立については、平成20年度を予定しておりましたが、21年度の中途となる見込みであります。
次に、「狂犬病 予防注射」の関係であります。平成18年、フィリピンに渡航した日本人2人が、その渡航中に、狂犬病に感染した犬に噛まれ、死亡した記事がありました。日本では、狂犬病予防法により、国内の犬の登録ワクチン接種が義務付けられており、当町の11月13日現在、犬の登録頭数は、2,892頭、そのうち、予防接種済頭数は、2,315頭であり、接種率は80%であります。予防接種を行っていない飼い主に対しまして、11月末に督促状を発送し、予防接種を促したところであります。
次は、産業建設部の関係であります。
先にご報告させて頂きました「第2回全国醤油サミット」と同時開催されました「第25回武豊町産業まつり」が、新会場の町民会館で、多くの町民の皆さんに楽しんでいただくことができました。尚、車両の通行規制等で、周辺の皆様にご協力をいただきましたことにつきまして、この場をお借りし、厚くお礼を申し上げます。
次に、「民間木造住宅 耐震診断並びに改修状況」についてであります。「武豊町
建築物 耐震改修 促進計画」に基づきまして、本年9月に、玉東区自主防災会の協力を得ながら、耐震診断ローラー作戦を実施致しました。その結果、訪問件数249件の内、89件の申し込みがありました。現時点で、一般の申し込みが16件でありますので、トータル105件の申し込みとなっております。今回、実施しましたローラー作戦は、来年度も引き続き実施してまいりたいと考えているところであります。
次に、耐震改修についてでありますが、平成20年度の申込は、現時点で7件となっています。耐震改修促進のため、支援制度の拡充などの施策を講じていく必要性があると考えております。現在、新年度予算編成にむけまして、先進都市の状況を参考にしながら耐震改修補助費について、一般世帯については、現行の67万5千円にさらに上乗せすることや、高齢者、障害者世帯については、一定の所得制限を加える中で、一般の補助額を上回る助成を検討していきたいと考えております。
次に、花と緑のまちづくりであります。去る11月21日に「花と緑のまちづくり推進委員会」に
よりまして、花の苗の無償配布が役場プラザ前と富貴支所で行われ、パンジーなど6種類の苗、約4万400本が配布され、多くの町民に喜ばれております。
次は、教育委員会の関係であります。
始めに、学校給食費の改定についてであります。 学校給食費につきましては、平成4年4月以降17年間据え置きとなっております。そのため、近年の食材の高騰などにより、献立のやりくりも限界に達しておりまして、児童生徒に安全で栄養バランスの取れた、おいしい給食を提供するのが困難な状況になっております。こうした現状を踏まえ、11月4日の「学校給食センター運営審議会」に、学校給食費の改定を諮問致しましたところ、小学校・中学校とも1食当たり30円の値上げが妥当との答申を頂きました。これを受けて、11月27日の教育委員会において審議した結果、学校給食費を来年4月から、小学校は現行の1食当たり200円を230円に、中学校は230円を260円に改定することに決まりました。今後は、保護者に対しまして、いろいろな機会を通じて学校給食の実情を十分お知らせしながら、給食費の改定についてご理解をいただくよう努めてまいります。
次に、図書館フェスタ、芸能祭、文化祭など秋の文化行事の関係であります。まず、11月2日の図書館フェスタでは、「小中学校
読書感想文・感想画コンクール」の表彰式を始め、「シオリ作り」、「本のブックカバー掛け」などを行いました。表彰式では、応募作品4,354点の中から選ばれた優秀・優良受賞者の表彰に続いて、朗読の発表を行っていただきました。子どもたちの豊かな感性と創造力には、いつも感心させられますが、こうしたコンクールを機に、子どもたちの読書活動がさらに広がることを願うものであります。
一方、10月5日に開催された文化協会芸能祭では、民謡、舞踊など14団体76演目を披露していただきました。
また、11月1日から3日までの町民文化祭では、975名の方から1,606点の出展がありました。どの作品・演技も目をみはるばかりの出来栄えで、日頃の修練の結果が垣間見られ、深く感銘いたしました。
何れの行事も議員各位を始め、多くの町民の皆様にご参観を頂きました。主催者の励みになり、文化の発展につながるものと感謝いたしております。
次に、少し先になりますが、町民会館では、来年の2月20日から22日の3日間を通して、第3回春の音楽祭として、「ビエントーレ武豊・2008武豊
春の音楽祭」を開催いたします。初日のベートーベンの第九合唱から、2日目のジャズの日、3日目のクラシックの日まで、都合20曲以上の演奏が予定されております。こちらも是非お楽しみいただきたいと思います。
最後に、成人式の関係であります。来年は、1月11日の日曜日に町民会館において開催を予定いたしております。新成人者数は、518名でありまして、現在、成人式実行委員8名を中心に、式典の準備を進めているところであります。議員各位には、後日ご案内を申し上げますので、ご臨席を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
以上で、諸般報告とさせていただきます。