「磊龍窯」は五行学をもとに考え、命名しました。

五行学とは茶道等の、日本伝統的なものの考えに、なっているように思われますが、もとは中国の古代思想で、『すべてのものは、「木」「火」「土」「金」「水」の5つからなる』という考えです。

五行学で焼物を考えると、焼物は「土」を原料にし、「水」を用いて成型し、「木」を使って「火」を起こし焼成します。
そして出来上がったものが「金」、すなわち焼物です。

磊龍窯の「龍」という言葉は、龍がいつも持っている玉のように、出来上がった焼物が、意味のあるものになって欲しいという願いからつけました。


「磊」という言葉は、磊落という言葉が示すように、「何事にも動じない。堂々としている様」の意味があります。
焼物の原料の土も、小さな石が集まったもの。
「磊」という文字が、示しているように思います。


私の「大らかで、土味があり、味わい深い焼物をつくっていきたい」という焼物への思いもてつだって、『磊龍窯』と命名しました。

磊龍窯(らいりゅうがま)の由来