館の勝手場

吟醸酒
鬼剣舞
鬼剣舞/喜久盛酒造
(岩手県北上市)
新潟と同じように、南部杜氏の里、岩手にも知られざる銘酒が数多くあります。知多の日本酒は南部杜氏と密接な関係にあるせいなのか、地元消費でなくなってしまうせいなのか、岩手の酒と言ったら南部美人くらいしか目にすることがないですね。この鬼剣舞も岩手人が教えてくれた、岩手人がうまいと言うお酒。しっかりとしたボディーに、気品のある香りが楽しめます。
てづくり七福神
「門外不出」
七福神/菊の司酒造
(岩手県石鳥谷町)
純米酒、吟醸酒、古酒しか作っていない、こだわりの酒蔵七福神酒造。その中でも、大吟醸の袋絞りであるこの「門外不出」は、ぐい呑みを口にもって行く度に、酒のふくよかな芳香と柔らかな味が広がり、そのあまりにもの芳醇さに涙が出てきそうになります。正に南部杜氏の逸品と思いますね。肴も何もいらない。只々これだけゆるりと至福の時を過したい気分になります。
純米大吟醸「山花」 真澄/宮坂醸造株式会社
(長野県諏訪市)
信州中央部に位置し、標高759mにある諏訪湖。この諏訪湖東部には、江戸時代初期から続く酒蔵が幾つかあります。そして、尾張地方は、越後杜氏新潟産のお酒と同じくらいなじみの深いお酒でもあるのが、この諏訪杜氏の作ったお酒です。
中でもこの真澄の「山花」は、スキッとしている中にも花があり、やさしさを感じる味わいです。海外でも非常に人気のある日本酒でもあります。
清泉「七代目」 久須美酒造
(新潟県和島村)
新潟県人が美味い酒として「清泉特別純米酒」の存在を教えてくれました。きりっとした辛口の中に水の美味さを感じさせる、さすが越後の日本酒!と言いたくなる呑み飽きのしない酒。その清泉の当代久須美賢和の名前の入った「七代目」は、生酒でありながら鮮烈で瑞々しく、フルーティーな香りに爽やかな酸味、そしてしっかりと米の酒の旨みを体験させてくれます。期間限定の特別純米生貯蔵酒です。
麒麟山
純米
麒麟山酒造
(新潟県津川町)
こちらも新潟人に聞いた日本酒。新潟は日本海沿いに長いためか、北部と中央部と西部では、それぞれ酒の流通がかなり違うようですね。酒蔵も多く消費も多いので、当たり前かもしれません。
麒麟山の酒はキリリと締まった辛口の味。呑み飽きせず、食を引き立てます。またコストパフォーマンスが良いというのもうれしいですね。普通酒もかなり美味いです。
音瀞
INTORO
菊水酒造
(新潟県新発田市)
菊水と言えば「ふなぐち」が有名ですが、純米吟醸もなかなか良いですね。中でもこの「音瀞」は、菊水純米吟醸のキレのある辛口の味わいに、豊かな香りがあり、日本酒を初めて飲まれる方にもお勧め出来ます。
音瀞を梱包している包装紙は、私たちを日本酒通にさせてくれます。
純米吟醸 越の寒梅
石本酒造(株)
(新潟県新潟市)
「このお酒は寒梅より美味い」とか、「美味くない」なんて言葉、よく呑兵衛の会話に出てきます。じゃあ越の寒梅は美味くないのかと言うと、やっぱりうまい。それだけ日本人の酒の基準になってると言うことなのでしょうか?呑み飽きがせず、料理の味を引き立てる酒こそ、日本酒の真髄といえると思いますね。
蔵人しか飲めぬ酒 白老/澤田酒造
(愛知県常滑市)
昭和44年に日本で初めて生原酒として発売されたお酒。樽から火入れせず搾ったまんまの原酒なので、蔵開きの時しか呑めない搾りたての味が、自宅で味わえます。常滑のノンべの中には、知多で一番うまい酒と評する人もいます。味の濃いドッシリとしたお酒です。
M2 萬歳楽/小堀酒造店
(石川県鶴米町)
萬歳楽開発のM2酵母による柔らかい口あたり、爽やかな味わいが心地良いお酒。和洋問わずどんな料理にも合い、食を進めます。コストパフォーマンスに優れていることも愛飲している理由の一つでもあります。
無一物(25度) 壱岐焼酎協業組合
(長崎県芦辺町)
酒名の無一物とは禅の言葉で、一切の煩悩から離脱した境地のことです。
堅木樽で5年熟成されたこの「無一物」は、アルコール度数25度38度、42度原酒と3種類があり、こちらは普通の25度のもの。ふわっとまろやかで、ストレートで呑むのがおいしいですね。
麦焼酎発祥の地、壱岐の焼酎は、国際的に保護すべき酒として認定されています。
(W.T.Oのトリプス協定)
8年古酒琉球王朝 株式会社多良川
(沖縄県城辺町)
古酒琉球王朝(5年熟成)はとてもまろやかで癖も強くなく、大変呑みやすい泡盛ですが、この8年古酒はさらに熟成を重ね、古酒ならではのマイルドさをさらに引き出しています。5年古酒、8年古酒共にロックがおいしいですね。アルコール度数30度。
5年古酒忠孝 忠孝酒造株式会社
(沖縄県豊見城市)
「より良い古酒(くーすー)作りは南蛮甕から作らなくては」と、酒造メーカーでありながら、南蛮甕から自社でこだわりをもち、製造している蔵です。規格の甕でありながら、なかなか綺麗な窯変を出しています。新しい琉球南蛮甕はこういう所から生まれるのでしょうか。肝心な泡盛のほうもかなりこだわりがあり、20年ものの古酒までカタログにあります。しっかりとしたボディーに泡盛らしい程よい癖と香りがあり、しっかりとした古酒を味わいたい方にはお薦めですね。アルコール度数43度。