「インターネットで庭作り」2件目は地元のY邸です。
まだ若い夫婦で新しく家を建てたのはいいのだけれど広い庭の管理に困り相談に見えました。

現況

南北に長い庭で確かに広いです、都会ならここにまだ2,3件建ちそうです。
最低限の外構(門、通路、フェンス)はできています、延々と長い通路がこの
地形を特徴付けています。また面白いと思ったのは中央付近に掘り抜きの
井戸があり現在も現役で使っているそうです。
家の前には自分で敷いた
レンガのテラスがあります。

設計提案

直接話し合いの中から要望などを聞きました、そんな中で設計のための留意点なども探っていきます。
 1,オーナー夫妻はまだ若く、忙しいため、なるべく手間のかからないこと
 2,物置代わりの小屋が要望された。
 3,井戸を有効利用できないか

参考資料

設計にあたって何かヒントになるものはないかとガーデニング雑誌などからピックアップした絵が下の
3枚です。キッチン・ガーデン、菜園のデザイン、小屋などこれらのイメージで考えます。

設計提案

まずこの庭の特徴として細く長いこと、これを半分に分けて
それぞれ、異なったイメージとする。
右半分はキッチンガーデンとしてレンガの通路、果樹、ハーブなども取り入れ生産的なスペースとします。
左半分は今のレンガのテラスをそのまま利用した娯楽的な
スペースとします、子供さんもまだ小さいのでこんなスペースは
必要だと思います。
その2つを分けるものとして井戸を利用します、今の井戸に
レンガで池を併設させ、魚を飼ったり、遊んだり、利用できると
思います。
下の茶色の四角の部分は物置代わりの小屋です。
小屋の図面です。
2X4工法で設計しました。

施工

いよいよ、庭作りが始まりした。
今回の方法は分業制です。
オーナーが小屋を作る、私が井戸と池。
こうすれば資材の買い出し、作り方などを
直接教えられます。
オーナーの息子さんもお尻について応援しています。
井戸のポンプはそのままでレンガを積み上げる
だけにしました。井戸に付随させた池は離して
作ることにしました。
池のレンガが積み上がり、これからが頭の痛い
防水工事です。計画として池の内側にモルタルを
塗り、その上に防水処理剤を塗布、最後にもう一回
モルタルを塗る。これで水が溜まるようになると
いいのですが。
小屋の壁ができ、この日は一家総出で組立です。
ここまでは比較的、単純な作業ですがこれからの
屋根作りがちょっとやっかいです。
屋根材が張れて雨だけはしのげるようになりました。
やっと水がはれました。ここまで苦労しました。