*名前で呼ばせて*

 

 

 

 

 

「ちょっとお兄さん」

 

「ねえ、数学の宿題で教えてほしい事があるんだけど…お兄さん得意でしょ」

 

「―――お兄さん」

 

「お兄さん―――…」

 

 

 

「何? 何でそんな嬉しそうな顔してるの?」

 

「あ、いや……ほら、僕って一人っ子だから、佳主馬くんに『お兄さん』って呼ばれると、まるで弟が出来たみたいで嬉しいなあって」

 

「………(弟)………もうお兄さんって呼ばない」

 

「え、ええ!?ちょ、何でいきなり!?ぼ、僕何かした?」

 

「―――別に。『健二さん』、は何もしてないよ」

 

 

 

 

 

カズケン拍手第一弾でした。

「お兄さん」→「健二さん」へ変わった理由をカズケンとして想像すると、きっとまあこんな理由だと(笑)