![]() ーデンの福祉や文化にふれることができ、現地で何を見て、何を学びたいのか、その具体的 な視点(主に障害者関係)を定める事が出来た。 に感じた。ナポレオン戦争以降、国家が戦争に干渉しないことで国民の意識の中に普遍的な 「平和」という概念が根付き、現在の福祉大国の基礎を決定付けたと言っても過言ではないか と私は思う。その事がスウェーデン国民の国民性に大きく影響しているのではないかと感じた。 なっているということである。スウェーデンにおける障害とは、各個人に属する特性ではなく、個 人とその個人を取り巻く環境が接する際に生じる問題であると定義されている。ここで考えさせ られたのは、スウェーデンの障害者政策は、障害者に対する特別措置を可能な限り回避し、 代わりに社会全体をすべての人が参加できる場に変えることを目的としている、つまり、障害 者が他の人(健常者)と同様に社会生活に参加し、正常な生活ができることを目標にしている ことである。障害者の抱える問題は、社会全体の責任により解決されるべき社会問題としてと らえられているのである。 者本人たちによる組織の力があることを学んだ。現在、コミューンやレーンには約2000の障害 者協会が組織され、約46万人が加盟していて、さらに様々な障害者グループの全国組織が約 40ありこれらの協会のほとんどがすべてのレーンと、多くのコミューンに地方委員会を置く全国 障害者中央委員会のもとで協力し合ってる。スウェーデンの障害者運動は、障害者自身の団 体による運動で、行政機関は障害者政策を立案するにあたってこれらの障害者組織からの意 見を重要な参考意見にしている。つまり、行政機関と障害者が密接に関係していて問題の解 決や改善に積極的に関わっている事を学んだ。 就労権を保障することにより、障害者・健常者関係なく労働する事により社会的存在として発 達する事を重視している。障害者の雇用を保障し経済的に保障する。これは障害者の自己決 定権を保障し障害者の生活を支える大きな特徴であると感じた。雇用側も賃金助成や公的補 助金などにより障害者を労働の場に受け入れる体制が整っている事を学んだ。そして日本の 障害者作業所とスウェーデンの作業所では、全然雰囲気的に違うという事を討論で議題として 話し合ってとても興味がわいた。ぜひ現地でどのように違うのかこの目で確かめてきたいと思 う。また、障害者が地域の住民と密接な関わりを持って普通に働らくことができる環境が整って いるところが日本の感覚と違っているので驚いた。日本の場合、やはり健常者と障害者の間で 見えない壁、バリアーが存在している。だから、障害者と関わる場合「交流」などという言葉が 使われるのだと思う。しかし、スウェーデンの場合はそもそもこの見えない壁というバリアー自 体の存在が薄いため健常者と障害者の差別的偏見がないということを討論から感じた。やは り文化も気候も人口も風土、歴史も違う日本とスウェーデンとの障害者問題を語る根本的な違 いを探るためにはこの障害のとらえ方、偏見の無さ、障害を持っていても普通の人として扱う 社会システムを外す事は出来ないと思った。 のカルチャーショックを感じた。これも自分が育った"日本"というものさし(文化)で考えてしまっ たからだと思う。討論の中で、日本も近い将来スウェーデンのように低年齢から同棲を始める 時代が来るのではないかと議論した。そのためにはやはり経済的基盤を親や国家が保障する ことが必要になってくると思った。さらに、結婚してもしなくても、離婚しても権利が保障されてい ることに驚いた。日本の場合、年金制度を例にとってみると、夫と離婚したら妻(専業主婦)は 翌月から国民年金を支払うことなどまだ制度的に権利を保障しているとは思えない。 どものためになんとが我慢しながら夫婦の結婚生活を続けるケースが多い。これは本当に自 分自身の人生を大切にいているのかということで賛成派と反対派に分かれた。私は、日本の ケースに賛成の立場であった。やはり両親あっての子どもであるからせめて子どもが20歳にな るまで結婚生活は続けるべきであると思った。しかし子どものメンタル面をどうケアしていくか が課題になると感じた。やはり文化の違いでこのような意見が出てくるんだなとつくづく感じた。 本ではこの育児休暇制度の整備・充実が求められているのではないか。女性の社会進出や 晩婚化、高齢出産など20世紀後半の社会事情を想定した子育て支援制度の基盤をしっかりし ておかなくてはならない。スウェーデンの男性は育児休暇を積極的に活用し、子どもとの時間 を大切にするのに対し、日本の男性は仕事場への気遣いなのか仕事を優先しなかなか育児 休暇をとらないのが現状であると学んだ。これもやはり国民性の違いであると感じた。日本で は、家庭よりも仕事を優先してしまう傾向があるのではないかと討論から感じた。この裏には、 男女平等の理念が深く関係しているのではないかという話し合いの結果に至った。スウェーデ ンでは男女共に平等でどちらも社会にでて働く。その分育児に関しては、女性だけに負担がか かるのではなく子育てにおいても平等にしようとする国民性が関わってくると考えた。 設定した。 るのか、ということについて現地で学びたいと思う。日本の障害者作業所の雰囲気とスウェー デンの作業所の雰囲気、障害者本人の表情や仕事に取り組む姿勢など障害者という側面か らさまざまなことを学びたい。余裕があれば、精神障害者と聴覚障害者の生活について見て来 たいと思う。 特別講義で、スウェーデンの町並みは本当にバリアフリーに作られているのかという疑問が引 っかかっている。さらに、ユニバーサルデザインの建築物や公共機関についても調査したい。 障害者や高齢者のためではなくすべての人が利用しやすい、いわば福祉の原点ともいえるユ ニバーサルデザインは、スウェーデンのどのようなところで作られているのか見てみたい。さら に環境政策についても調査してみたいと思う。 い。日本と異なる環境や国民性、文化の違いなど家族を構成する要素を見つけて見たいと思 う。結婚観や同棲、出産や育児休暇のことなど家族に関わる事を現地の人から学びたい。 本独自の四季を感じさせる言葉や、4文字熟語、詩などの毛筆を書いてみたいと思う。 を深めていきたいと思う。
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