Gardener's Letter

日頃、忘れがちな園芸作業、又は特に私が気のついた事を
Gardener's Letter」としてお届けしましています。

Gardener's Letter No.52                    1999:8/3
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1年中で最も暑い季節で人間ならずとも植物も夏ばての季節ですが、
少しずつ秋の園芸が始まりました。
*野菜
 秋野菜は葉菜類、根菜類が主で果菜類はほとんどありません、また
 キャベツ、 ブロッコリーなど苗もありますが種を蒔くのが主です。
 秋は春と違って、気温はどんどん下がっていくので適期を逃さないよう
 にしてください。 
 ニンジン 5寸系、3寸系、プランターでミニニンジンがまけます、なるべく
      8月中に蒔かないと十分太らないし、色も良くありません
 ダイコン 青首ダイコンはお盆過ぎから1ヶ月が蒔き時です、方領ダイコン
      大蔵ダイコンはその後でいいでしょう
 キャベツ 素人でも作りやすいのが今の時期です、初旬から早生の
       キャベツが、蒔けます
 ブロッコリー キャベツと並んで多い、素人には作りやすく利用度が高い、
        長期間、側枝で収穫できます。
 ハクサイ 早生系が蒔けます、11月には収穫できます、直播きが普通で
       したけどポット苗など移植をした方が結球しやすいようです
 エンドウ 一般には10月以降蒔いて春穫るのですが、お盆頃、極早生
       種を蒔くと年内に収穫できます
 カブ 大カブ、小カブ、赤カブが蒔きますが、大カブは8月中に蒔かないと
    一人前に育ちません
 レタス 高温の元では発芽しにくい性質があるので冷蔵処理といい、
      冷蔵庫の中で発芽させます、ポリエチレンの袋の中に湿らせた
      バーミキュウライトを入れ、種もその中に入れると約1週間くらいで
      芽がでます、それを育苗箱かポットに蒔きます
 ホウレンソウ そのまま蒔くと、発芽しないことがよくあります、種皮に発芽
          を押さえる物質が含まれていることと、堅いことが理由に挙
          げられます、1昼夜水につけてから蒔くとよく発芽します
 ネギ類の植え付け 葉ネギ、根深ネギ、ワケギ、アサツキなどを植え付けます
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*庭木、花木
 整枝、剪定 カシ類、シイ類、モチノキ類などの常緑樹は手入れをしないでおく
         と、新梢が伸びて、風通し、日当たりが悪くなります。茂りすぎた
         枝、上下に重なった枝などを間引きます、西洋アカメの生け垣も
         今月中に刈り込むと秋にまた真っ赤なきれいな新芽が楽しめます
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*草花(花壇)
 種まき パンジー、デージー、金魚草、キンセンカ、葉牡丹などが蒔けます
     用土はバーミキュライト、ピートモス、川砂などの水はけが良く
     雑菌のない新しい土を用います。種まき後は涼しいところで管理しま
     すまた、雨に直接当てないことも必要です。
 植え付け 秋咲き夏植え球根の植え付けが行えます、サフランを代表として
      リコリス、コルチカム、ステルンベルギアなどが植え付けれます
 整枝剪定 花の盛りを過ぎた草花の中にには、マリーゴールド、サルビア、ダ
        リア、ベゴニア、ゼラニュームなど花がらを摘み取り、整枝を目的と
        して剪定をすると、初秋から再び花をつけてくれます。この時、肥料
        も少し多めに施してください。
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*観葉植物
 観葉植物は熱帯産の植物だから暑い分には良く育ってご機嫌がいいだろうと
 思うのは誤りです。日本の夏は暑すぎて、生育が一時停滞する種類がたくさん
 あります。夏を涼しく、冬を暖かくするのが観葉植物のじょうずな育て方です。
 
 置き場 ぜひ行いたいことは、植物を外に出すことです。夜露をたくさん受け
      れときには夕立のシャワーで全身が洗われ、生気がよみがえります。
      注意するのは急に出すことの日焼けで、木の下などに初めは置き
      徐々に慣れさせていきます
 水やり とにかく乾くので、水やりは鉢底から流れ出るほど十分な量を与えま
      す十分な水やりは、土粒の隙間の古い空気を新鮮なものと入れ替え
      ることになり、健康維持に大変役立ちます。
 肥料 留守をしたり、冷房をしたりで株を痛める可能性もあり、かなりの高温
     になるときなので今月中は肥料を中止しておいたほうがいいでしょう。

Gardener's Letter No.51                      1999:7/2
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梅雨から真夏へと、急激な変化のある時期です。梅雨空の下、日照不足で
生育してきた植物は、軟弱、徒長気味です。これらが、梅雨明けと同時に
真夏の強烈な太陽にさらされると、適応できずに生育障害を起こすことが
あります。
梅雨明けの空に似つかわしいムクゲ、ノウゼンカズラ、ザクロ、アベリア、
キョウチクトウが咲き出しました。

*野菜
  収穫ー果菜類はどれも最盛期で、トマト、ナス、ピーマン、キュウリ
     南瓜、冬瓜、トウモロコシ、インゲン、枝豆などが収穫できます
     収穫するだけでなくお礼肥も忘れないように、1週間に1回
     化成肥料を1平方当たり一握り強、与えます。里芋も同様に
     与えますが、追肥の後で土寄せを行っておきます。
  種まきー人参、夏キュウリ、インゲンが蒔けます。人参などは発芽に乾燥を
      嫌うので黒の寒冷紗などで日除けをします。
  除草ー雨と温度で雑草が繁茂します、除草をていねいに行い、果菜類に
     敷きわらを行います。スイカは果実の色を良くするため、果実を
     動かして、良く日光に当たるように玉直しをします。
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*果樹
  収穫ーモモ、プラム、ブドウなどが収穫できます。いずれも、樹上で完熟
     した果実から順次収穫していきます。
  成り木いじめー人間社会のいじめは困ったものですが、成り木(果樹)
         はちゃんとした理由のある園芸テクニックです。
         幹に傷を付けてやると、同化養分の下降が妨げられ、花芽の
         付きと果実の肥大がよくなるのです。
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*庭木、花木、生け垣
  整枝剪定ー常緑樹では茂りすぎた枝の間引き、徒長しの整理を行います
       風通しと日当たりを良くし、病気と害虫の発生を少なくし
       花付きを良くするために行います
       落葉樹は邪魔な枝を間引くだけにします。これはこの時期に
       切ると来年の花芽がつかなくなるからです。
  挿し木ーほとんどの常緑樹、落葉樹で行えます。鹿沼土、赤玉土などの
      単用土に挿し、直射日光が当たらない明るい日陰で管理します
  病気と害虫の防除ー梅雨明けと同時に葉ダニ、グンバイムシ、イラガの
           発生が目立ちます。
           サルスベリやハナミズキにウドンコ病が多発します。 
 
Gardener's Letter No.50                     1999:5/29
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五月晴れの少なかったような気がする5月でしたが
皆さんの花作りはいかがですか?
現在(5月下旬)お尋ねの多い病害虫と対策についてお知らせします。

ナメクジ
 花びらを食べられてしまう、また、家庭菜園ではピーマン類の
 葉、新芽を食べられてしまう害が多発しています、ナメクジ用の
 誘殺剤が効果的です、作物には散布しないので人には無害です
ウリハムシ
 家庭菜園でのウリ類に黄色い羽の生えた虫が葉を齧って網の
 ようにしてしまいます、この地区では主にディプテレックス粉剤を
 直接、葉に散布して防ぎます、植物体には浸透せず雨によって
 流れるため収穫する果実の残留農薬は殆ど無いと思っています。
アブラムシ
 バラ、ユリの蕾に必ずといっていいほどつく、細かな灰色、黒、緑色
 した細かな虫です、樹液を吸ってしまうので必ず防除して下さい
 殺虫剤ならどんなものでも効きます。
カイガラムシ
 今が幼虫が繁殖し防除する適期です、この機会を逃すと冬までありません
 昨年、カイガラムシを発見した木などには必ず発生します
 薬剤はアクテリック乳剤かオルトラン水和剤を使います。 
黒点病
 バラにこの雨で多くの発生がみられます、こまめにダイセン、
 サプロールなどの殺菌剤で発生前に予防的に散布する事が
 一番大事です。
うどんこ病
 葉の表面が小麦粉をまぶしたように白くなります、低温多湿になる
 これから野菜、樹木に多発します、できれば発生前にベンレートか
 サプロールを散布します、発生後でも散布すれば病気は止まります

Gardener's Letter No.49                      1999:4/17
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トマト、ナスなどの夏野菜作りが本格的に始まります。
ーーーーー4月の園芸作業ーーーーー
野菜
 *土づくり
  みずみずしい葉やおいしい実を作るためには、野菜の根張りを
  良くし、土の肥料分の吸収をスムーズにしてやる  必要があ
  ります。そのためには、種まきや苗の植え付けの前に、しっか
  りとした土づくりをしておく必要があります。
  @良い土の条件
   1水はけが良く、しかも水持ちがよいこと
   2空気を多量に含んでいること
   3適切な土壌酸度が保たれていること
 以上の3点が大切です。なお土づくりは、種まき、植え付けを始め
 る前約10日前までに行います。

  1畑の土づくりの例
   1坪あたりバーク堆肥15リットルまたは発酵牛糞10リットル
   苦土石灰300グラムを散布して深さ30センチに良く耕す
  2プランターの用土例
   畑土10リットル、腐葉土3リットル緩効性の化成肥料20グラム
  3育苗箱の用土例
   バーミキュライト5リットル、ピートモス5リットル、緩効性の化成肥料
   15グラム
 *植え付け
  トマト、ナス、キュウリ、スイカ、メロンなどの果菜類の苗が中旬以降から
  植え付けれます。早めに植え付けたい場合、苗に苗帽子、苗キャップなどを
  被せて、風の害、寒さから守ってやります
  次に主な品種を紹介します、苗には自根苗と接ぎ木苗があります、自根苗と
  は一般的な苗でことで、接ぎ木苗とは丈夫な台木に接いだものをさします。
 「ナス」ー接ぎ木苗と自根苗があります
  黒陽ーーー中長茄で種も少なく、一般的
  千両2号ー皮は薄いが、種は多め
  水ナスー楕円で汁気が多く生で食べる
  米ナスー球状で大きくなる
 「トマト」ー接ぎ木、自根
  大型福寿ー在来種であるが家庭菜園には一番向いていると思います
  桃太郎ーー果実としてはスーパーで売っているのは一番多く、中型完熟系 
  ミニトマトー丈夫で誰でもできる
 「ピーマン」
  京みどりー皮が薄く、中型
  カラーピーマンー赤、黄、紫があり人気上昇中
 「スイカ」ー接ぎ木苗が一般的
   大玉赤ー西瓜の代名詞みたいなもの
   大玉黄ーさっぱりとした甘みで根強い人気があります
   小玉黄ー小玉西瓜の代表、少人数の家庭にぴったり冷蔵庫のも丸ごと入る
   小玉赤ー西瓜は小玉でも赤くなければと言う人に
   マダーボールーラグビーボール形で果肉は薄くとても甘い、小玉
 「メロン」接ぎ木苗が一般的
   プリンスメロンー家庭菜園用のメロンの代表種
   サンライズメロンー家庭菜園用のネットメロン、実は大きくとてもおいしい
 「トウモロコシ」
   バイカラーコーンー黄と白の実が入り乱れてついている、甘くて柔らかい
   ハニーバンタムー露天の焼きトウモロコシに使われる
 「シシトウ」ーピーマンを指の形にしたようなもの
 「タカノツメ」−とうがらし
 「カボチャ」
   えびすー栗カボチャともいいつるんと丸くて大きい、西洋カボチャとも言う
   小菊カボチャーギザギザで小ぶり、日本カボチャと言う
   プッチーニーそのままレンジでチンして食べる
 「マクワウリ」
   カリモリー漬物用
   黄瓜ー丈夫でたくさんなる、甘くておいしい
 「オクラ」
 「モロヘイヤ」ー人気の健康野菜、夏場の生野菜に重宝します 
 「胡瓜」
  北進、南進、蔓進など白いぼ、節成り種
  四葉胡瓜ー夏どりでいががきつい、苦みも多少ある
*イモ類の植え付け
  とろろ芋、里芋、ショウガなどが植え付けれます。
*種まき
  葉菜類ーほうれんそう、サニーレタス、べんり菜、ふだん草
  根菜類ー大根、人参、牛蒡
  豆類ーーインゲン、ささげ、枝豆、トウモロコシ、落花生
  果菜類ーキュウリ、カボチャ、かりもり、スイカ、ピーマン、ナス


Gardener's Letter No.48                      1999:4/3
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待望の園芸の季節が来たのですが寒さと雨などの天候不順で
本来の春らしくありません、しかし、植物は暦通りに着々と
成長していくので園芸作業は怠らないでください。
ーーーーー4月の園芸作業ーーーーーー
草花
  *種まきー中旬から初夏ー秋咲きの1年草、朝顔、アスター、インパチェンス
         コスモス、百日草、千日草、日々草、ペチュニア、松葉ボタン
         下旬から鶏頭、サルビア、マリーゴールド、釣り鐘草、ジキタリス
          などが蒔けます.
  *植え付けー春から冬まで花壇、プランターを彩るポーチュラカ、ベゴニア、
          ペチュニア、マーガレット、サルビア、マリーゴールド、金魚草
        などの苗が植え付けられます。
  *球根の植え付けーグラジオラス、ダリア、アマリリス、カラーなどの球根が
               植え付けれます。
  *睡蓮、蓮の植え付けー夏に自然の涼しみを与えてくれる睡蓮、蓮などの塊根
             が植え付けれます。睡蓮鉢の中に浮かせるホテイアオイ
             ボタン浮き草なども浮かせましょう
 洋ラン
  *植え替えーシンビジューム、デンドロビュームなどで行えます、株分けして
          鉢数を増やすより、一回り大きな鉢に植え替えた方が花付きは
          よくなります
  *肥料ー今月から秋までの生育が、来期の開花に影響します。新芽がのびる
      4−7月までは置き肥に加えて、ハイポネックスを月2回与えます
 ハーブ
  *種まきーハーブの種まきにあせりは禁物です。一般にハーブの発芽適温が
         高いので、八重桜が咲く頃を基準にします。
  *植え付けーハーブの原産地は地中海沿岸、西南アジアのものが多いので
        酸性土壌を嫌います。苦土石灰などを土に混ぜアルカリ性に近づ
        けてから植え付けます.

Gardener's Letter No.46                      1999:3/8
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ーーーーー3月の園芸作業ーーーーーー
    早春には種子をまきます。
    そして、期待に胸ふくらませて発芽を待ちます。
    その間は楽しい驚きで満たされ、
    緑の芽がすくっと伸びてくるのを見つめます。
草花・花壇・鉢花
 *一年草の植え付け
  パンジー、デージー、ロベリア、キンセンカ、矢車草、貝細工、アスター
  スイートピー、金魚草、ルピナス、スターチス、ノースポール、ミムラス
  アリッサム、ビオラ、デルフィニュームなどの苗が植えれます。
 *宿根草の植え付け
  夏菊、マーガレット、桔梗、リアトリス、松葉菊、クレマチス、カスミ草
  芝桜、ナデシコ、シノノメギクなどの苗が植えれます。
 *種まき
  草花の種子は、発芽温度が15度以上は必要です。路地でまく場合は
  桜の花が咲き始めてからが無難でしょう。中にはケイトウのように20度
  以上が必要なものがあるので、こちらは八重桜が咲いてからが無難です。
 *球根の植え付け
  グラジオラス、ダリア、カラーなどの春植え球根が植えれます。
 *シャコバサボテンの植え替え
  元気な株でも1年以上栽培していると、鉢土が古くなり、用土の水はけ
  通気、保水力が悪くなります、新しい用土に更新して、改善します。
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ハーブ
 *種まき
  ハーブの種まきにはあせりは禁物です。一般にハーブは発芽適温が
  高いので種まきは遅めの方がよいものです。
  @桜の咲く頃ーセージ、タイム、レモンバーム、チャイブ、フェンネル
  @八重桜の咲く頃ーラベンダー、ローズマリー、バジル、ペパーミント
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洋ラン
 *植え替え
  春以降の十分の成長を確保するためには、できるだけ早く植え替えを
  済ませることが大切です。シンビジューム、デンドロビュームは上旬から
  カトレア、パフェオペディラム、オンシジューム、コチョウランは
  下旬担ってから植え替えします。
 *肥料
  生育が盛んな株にはハイポネックスの1000倍液を10日に1回施します。
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観葉植物
 *植え替え
  10度以上の温度があれば低温性の種類は、根鉢を崩さずに植え替えが
  可能です
 *仕立て直し
  ツル性のブライダルベールやポトス、トラディスカンチャなどのつり鉢は
  株もとまで刈り込んで早く新芽を出させたりします。
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Gardener's Letter No.44                         1999:2/9
2月の園芸作業 下
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草花・花壇
● 花壇の管理                             
    花壇ではチューリップやヒアシンスなど秋植え球根の仲間が発芽し、少しずつ
   葉を広げ始めます。晴天の日が続くので、用土を乾燥させすぎないように気を
   つけて水やりを行います。新芽が伸び始めたら薄めの液体肥料を2〜3回、
   たっぷりと施します。
   土作りももっとも寒さの厳しい今がチャンスです、深くまで耕土になっている
   花壇では、表年近くの土と下層の土とを入れ替える天地返しを行います。
   寒ざらしを行う土は堀上げる前に、堆肥や牛糞、骨粉、油粕などの有機肥料を
   入れてよく混ぜ合わせておきます。
観葉植物
● 管理                                
   1年のうちでももっとも寒い時期です、今まで通り保温に努めます、保温のため
   暖房機の近くに置きがちですが温風に当る害、乾燥などで株が弱ってしまうので
   気をつけましょう。下旬になると日が長くなって、日ざしも強くなります、
● 肥料
   施しません。
ハーブ
  寒さが最も厳しいこの時期はハーブの園芸作業は小休止です。

Gardener's Letter No.43                     1999:2/2
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2月の園芸作業 上
● ジャガイモの植え付け
野菜
 *ジャガイモの植え付け
  2月に入るとジャガイモが植え付けられます、「早いんじゃない?」とか
  「芽が霜で傷まない?」とか心配されますがこの地区では昔から「2月
  中旬までに植えると良い」と言われてきました。確かに遅霜などで
  傷む事がありますが他の芽も根も出ているから心配要りません。
  暖かくなってから植えるのとでは収量に大きな違いが出ます。
  また、ジャガイモは多肥を好むので鶏糞などをしっかりと植え付け前に
  元肥として入れておいてください。
 *タマネギの追肥
  順調に育っているタマネギにも肥料を施しましょう、止肥は3月になり
  それ以降に与えると悪い影響が出ます、今のうちに化成肥料などを施します
庭木・果樹
 *植え付け、移植
  落葉樹のほとんどで行えます、ウメ、サクラ、モミジ、ハナミズキ、
  カイドウ、ハナズオウ、ユキヤナギ、カキ、ウメ、キウイ、モモ、ブドウな
ど。
  マツも今が植え時です。
 * 整枝、剪定
  ヒバ類、マツ類の枝すかし、古葉取り、ウメ、モミジ、サルスベリの徒長枝
  の切りつめ。 落葉果樹全般の整枝、剪定。
 * 病気と害虫の防除
  カイガラムシ、ハダニの防除のためマシン油乳剤。
  越冬病害虫の防除に石灰硫黄合剤を散布します。

Gardener's Letter No.42                            1999:1/26
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果樹の冬の管理
 冬は果樹にとって寒肥、剪定、消毒など重要な作業があります、私も今は
 毎朝、朝飯前の一仕事として寒肥(鶏糞)を1本1本に施す作業をしています
 作業をしている私のまわりを野鳥達(メジロ、ヒヨドリ、キビタキなど)が
 飛び回ります、処分したミカンの実や防風垣のサザンカの蜜を求めて来るのです
{寒肥}
 この寒い時期に施す肥を寒肥と言い、元肥とも言うくらい果樹にとって重要
な肥料です
  年間の施肥量の半分以上を施します、主に有機質肥料(油粕、骨粉、鶏糞、
牛糞、堆肥)
  などを主にして樹冠のまわり数カ所に穴を掘りその中に入れます。
{剪定}
  落葉果樹の剪定の適期です、カキ、ウメ、モモ、ブドウ、キウイ、クリ、リンゴ、ナシなどです
  剪定のポイント
  ・樹をあまり大きくしない
  ・樹冠内部まで日光が差し込むように枝を間引
  ・不要な枝(徒長枝、交差枝、枯れ枝など)は切り捨てる
 果樹は種類によって花の咲き方が異なるのでそれを前もって調べて花芽を
 なるべく切り落とさないようにします
{消毒}
 害虫の姿は見あたりませんが樹皮の下などで越冬している越冬害虫、卵、病菌

 駆除するいい機会です、特にカイガラムシなどに効果があります、春からの害
虫、病気の
 発生を少なくできます。
 使用する薬剤は2種類で1つはマシン油乳剤でカイガラムシとハダニに効果が
あります
 もう1つは石灰硫黄合剤で越冬害虫、病菌に効果があります
 私は1月中にマシン油乳剤を1ヶ月、間をおいた2月に石灰硫黄合剤を散布し
ています
Gardener's Letter No.41                              1999:1/21
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1月の園芸作業 下
「大寒に入り寒さも厳しくなりました」と平年なら言うのですが、今年はその
言葉が合わないような気候です、しかし、外の出て園芸作業がしたくなる陽気
でもないのですが、今の時期、春に向けてやらなければいけない作業が多々
あります。
庭木・花木・果樹
 *植え付け、植え替え
   マツ、モミジ、ハナミズキなどの庭木、落葉果樹のキウイフルーツ、カキ
   ウメ、サクランボなどが植え付けられます。カシ、金木犀、ミカンなどの
   常緑性のものは暖かくなる3月過ぎからの方が無難でしょう。
   果樹苗で注意しなければいけないことは自家不結実性といって1本では
   実を付けられない性質のものが多いことです、買うときによく聞いてから
   植え付けて下さい
 *整枝・剪定
   ヒバ類、マツ類の枝すかし、古葉とり。ウメ、モミジ、
   サルスベリの徒長枝   の切りつめ
   落葉果樹全般、キウイは樹液の流動開始時期が早いので、
   2月中旬までに行う。
 *病気と害虫の防除
   カイガラムシ、ハダニの防除のためマシン油乳剤、
   1ヶ月の間を空けてうどん粉病 黒星病、縮葉病などの多くの病気、
   カイガラムシ、ハダニなどの害虫の春からの発生予防を兼ねて
   石灰硫黄合剤を散布することをお勧めします。
 *肥料
   寒肥が施せます。木の周囲を輪状に掘り、油粕、骨粉、鶏糞、
   堆肥などの有機質肥料を 施します。
   寒肥を元肥と言うほど重要で年間施肥量の半分以上を施すほどです。
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野菜
  *粗起こし
   空いている畝は早めに耕し、土を寒気にさらしておきます。
   このとき石灰窒素を1平方当たり100g程度施しておくと、
   窒素分としてまた、土の中和や有機物の分解を促し、
   また土中の害虫や病気の防除にも役立ちます。
 *肥料
  タマネギ、エンドウ、ソラマメなどに化成肥料を1平方あたり
  1握り施します、その他 秋まきのホウレンソウ、つけな類、
  2年子大根などにも同じ程度の追肥を施しおきます。
  収穫したブロッコリーにも、同様なな追肥をして、側枝の発生
  伸長を促します。
 *植え付け
  ジャガイモが2月から植え付けれます。ジャガイモは多肥栽培を好みます、
  しっかり 元肥を施してください。2月からは山芋の種類の長芋、
  姫神芋、粘り芋などが植え付けられます。

Gardener's Letter No.40                               1999:1/11
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1月の園芸作業
*鉢花・花壇
 ・鉢ゆるめ(植え替え)
   プリムラ類やサイネリア、ベゴニア類は、根の成長が早く
   すぐに鉢の中は根でいっぱいになります。一度株を鉢から抜き
   根の状態を調べてみて、根詰まり状態になっていれば、すぐに
   鉢ゆるめ(植え替え)をします。
 ・鉢植え球根などの室内搬入                      
   秋に植え付けた球根や宿根草は、12月いっぱい戸外に置くことで、
   十分低温を受けています。1月下旬から室内に取り入れると、花茎が
   十分に伸び、戸外で栽培するより早く花が楽しめます。        
  ・パンジー 
   プランターや花壇のパンジーなどの草花に肥料を施してください
   温度が低いので即効性の化成肥料がいいでしょう
   また、花がら摘みもこまめに行ってください、種を結実させると
   養分が奪われてしまいます
*観葉植物
 ・置き場
   できるだけ暖かく、日光のよく当たる場所に置くようにします。
   戸外に出しての日光浴はさけた方が無難です。
 ・肥料
   基本的には与えませんが、成長が続いているものには液肥をあたえます。
 ・水やり
   生育は休んでいるときなので、回数は控えめにし、少々乾いても
   大丈夫なので、過湿にしないように注意してください。       

Gardener's Letter No.39                                1999:1/1
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明けまして おめでとうございます
今朝は例年恒例の近くの崖の上に立つ薬師堂で
初日の出を愛犬「ポチ」と見に行きました。
その時の近所のおばあさんとの会話です

私:「明けまして おめでとうございます
     見てみやー、初日の出がきれいに出とるよ!」
おばあさん:「ほうだのー、きれいだのー、此処はええ所だのー
        正月くらい此処に参りゃなと来ただけど、いい時にきたなー」
私:「おまえさん、ええ、顔艶しとるのー、達者で何よりだがー」
おばあさん:「あんたこそ、福々しい、ええ顔しとるがなー」
私:「これでも、いっぱい悩みはあるだよー」
おばあさん:「それは、普通の苦労、生きていく上の歳相応の悩みで 
        苦労の内にゃ入らん」
私:「そうか、苦労に入らんか!」
おばあさん:「私は40才前に旦那に死なれてから一通りの苦労は
         舐めてきたが、今は幸せだがー」
おばあさんの旦那さんは戦地で病気を患って帰ってきて2年間、
寝込んでから亡くなったそうです、その後、女手一つで子供を
育て、田畑も売り払ったそうです、30分ほど苦労話を聞いた帰りしな
私:「ええ話を聞かせて貰えたわ、ありがとう
    まあー ぼちぼち、やらっせー」
おばあさん:「おおきに! ほな、さいなら」

今年の初日の出は、すっきりときれいに見えました


Gardener's Letter No.38                    12/23
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寒い、寒い、冬ですが意外に今の時期、花の苗も豊富で
暖かい地方ならいろいろな寄せ植えを楽しむ事ができます。
パンジー、ビオラ
 冬から張るの花の代表でしょうかどんなに寒くても
 平気です、品種も豊富でお好きな色が選べれます。
スイート・アリッサム
 最近、人気が出てきました、細かな花がこぼれるように
 咲きます、白が基本ですが他に紫、ピンクのものもあります。
プリムラ類
 マラコイデス、ジュリアン、ポリアンサなど原色のものが多く
 小さな鉢の寄せ植えに向きます
ノースポール
 マーガレットの花を小さくしたような花です、冬にはとても
 元気で一度植えれば毎年こぼれ種で生えてきます。
白妙菊
 白い粉をふいたような白い葉は魅力的です。
ミニシクラメン
 私が最近よく使います、意外に寒さに強く、
 寄せ植えにするととても可愛らしく仕上がります
バコパ
 白い細かな花が這うように広がっていきます、鉢から
 垂らすととても可愛らしいです。

Gardener's Letter No.37                           12/11
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12月の園芸作業(下)
観葉植物
● 水やり
冬の水やりは鉢土が乾いてから数日経ってから、たっぷりと与えるのが原則です。
水やりは暖かい日の午前中に与えます。
● 肥料
新芽が伸びている種類には、液肥の1000倍液を、月に2〜3回施します。
生育の緩慢な種類には、葉面散布用の肥料を10日に1回施します。
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洋ラン
● 置き場
シンビジューム、デンドロビューム、カトレアなどほとんどの種類は
辺の日当たりの良い、暖かいところに置きます。日の弱い冬の間は
直射日光で栽培できます。
● 水やり
温度の低いところでは、水やりを少なくします。最低温度が10℃以上
あるところでは、植え込み材料の表面が乾いてから、2〜3日してから与えます。
● 肥料
施しません
● シンビジュームの芽かき、支柱立て
1バルブ1芽を原則として他はかきとります。花茎が斜めに伸びているものは、
支柱を立て、まっすぐになるように誘引します。
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鉢花・草花・花壇
12月は1年中で一番色鮮やかな鉢花が豊富に出回り寂しくなった
庭とは対照的に室内をにぎやかにしてくれます。
シクラメン、プリムラ類、ポインセチアなど、この時期の
鉢花は管理が良ければこの冬中、楽しむ事ができる種類が多いです。
(置き場)できるだけ日当たりの良い室内に置き、日光に当てるようにします。
     外からの隙間風や、暖房機による熱が直接当る場所は、
     温度差が大きく、また乾燥しがちですから避けます。
(水やり)鉢土の表面が乾いたら与えます、暖房の有無、
     置き場による差がありますが平均して2〜3日に1回が目安です。
(肥料)緩効性の肥料、または液肥を施します。
● 植え付け
パンジー、葉牡丹、ナデシコ、アスターノースポール、キンセンカ、ストック
ビオラ、アリッサム、金魚草などが植えられます。

Gardener's Letter No.36                                 98:12:2
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12月の園芸作業(上)
庭木・花木・果樹
 葉を落とした木々の枝がゆれて鳴る冬将軍の到来です。
 それでも庭には、サザンカ、ツバキの花、千両、万両の赤い実が、
 寒さに負けじと色を添えてくれます。
 正月の室内や玄関の飾り付けは、普段と違った感じのものにしたいものです。
 盆栽とまでいかなくても、花木の鉢などを置いてみれば、少し改まった
 感じがします。
● 植え付け、植え替え
 常緑樹―カイズカイブキ、西洋アカメ、サザンカ、ツバキ、金木犀、
     南天、コノテガシワ、ヒイラギナンテンなどで行えます。
 落葉樹―バラ、ハナミズキ、モミジ、木蓮などで行えます。
 常緑果樹―ナツミカン、温州ミカン、レモン、ハッサク、ビワなどで行えます。
 落葉果樹―カキ、サクランボ、キウイフルーツ、栗、桃、プラムなどで行えます
● 整枝、剪定
 ヒバ類、マツ類の枝透かし、古葉取り、徒長枝やひこばえを切り、
 梅、カエデ、サルスベリ、ボケ、ムクゲなどの徒長枝や込み合った枝の整理
 ハギ、フヨウなどは地際で切って枝の更新を図ります。
● 肥料
 寒肥を施します、有機質肥料(堆肥、鶏糞、油粕、骨粉)を1坪当たり、
 10〜20cと緩効性の化成肥料を二握りを溝を掘って施します。
● 害虫の防除
 カイガラムシ、ダニ類の予防として、石灰硫黄合剤を散布します。
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野 菜
● 水やり
 冬季は降雨が少なく、意外と乾燥します乾けばたっぷりと水やりをしておきます
 特にイチゴ、タマネギなど11月に苗を植え付けたものは乾燥すると根の発育が
 悪く肥料当たりを起こす事があるので注意してください
● 肥料
 追肥として化成肥料を1坪当たり50〜70gを株間や条間に、浅く溝をつけて施し
 覆土をしておきます。