果林園の果樹園

カキも順調に育っています

次郎柿です、ヘタムシ防除のため8月中旬
農薬散布しました、10月中旬には食べられるでしょう

ブドウが大きくなってきました

植え付けてから3年、
初めて実をつけたブドウ
品種は巨峰です。
今のところ病害虫の被害はなくきれいに育っています。

右は一ヶ月後のブドウです
試食しました「甘いです!」
予想外でした、感動しました

ビワの収穫

ビワはこの地方に合っているのか毎年、たくさんの実を
つけてくれます。この品種は「茂木」でこの辺で一般的に
植えられる種類です。毎年、この時期になるとコガネムシに
食害され、袋を被せて防衛しなくてはとてもまともに収穫
できませんが今年はまだこの被害に遭わず無袋栽培で
済みました。小さな頃に摘果して一房に2果としたため
そろいも良くなりました、つくづく摘果の効果を知ることに
なりました。

アンズの実

一本だけあるアンズです。今年もたくさん結実するのですが
多くが落ちてしまいました。

ミカンの消毒

カイガラムシの発生が多かったのであわてて消毒をしました。
軽トラックに動力噴霧器、タンク、ホースリールを積んで一人で
作業します。マスク、メガネと完全防備でやるのですが終えた
時はやはり気持ち悪いです、こうして百姓は年々農薬を体内に
溜め込んでいくのでしょうね。

防風垣の剪定

ミカン畑の周囲に植えてある防風垣が大きくなって
しまったので剪定しています。ここは西北の風が
特に強いのでミカンには必要です、しかし、大きく
しすぎると風通しも日当たりも悪くして病虫害の
発生が多くなるので剪定が必要です。

実がならない!

 今、落葉果樹の植え付け、植え替えの適期となります、但し、ミカン類などの常緑果樹類は
 気温が上がってくる3月以降が適期となります。
 果樹栽培でよく問題になるのが植え付けて何年も経つのに実がならないということです。
 果樹の多くは自家不結実性といって自分の花粉では受精できません、他の品種の花粉で
 はじめて実をつけます、異品種ならどれでもいいと言うこともありません、それぞれに相性が
 あります、以下に主な品種間の相性、性質などを簡単に表にまとめました。 

種類 品種 熟期 受粉樹 備考
ウメ 小梅 5,6月 不要
白加賀 6月 小梅 梅干し用
豊後 6月 小梅 梅酒、砂糖漬け
サクランボ ナポレオン 6月下旬 佐藤錦、高砂
高砂 6月中旬 ナポレオン、南陽
佐藤錦 6月中旬 高砂、ナポレオン
カキ 富有 11月 渋柿 基本的には自家結実性が
ありますが、受粉樹を入れる
ことによりたくさん成る
次郎 10月中下旬 渋柿
ナシ 幸水 8月 豊水
豊水 9月 幸水
ラ・フランス 10月 不要
キウイフルーツ オスとメスがありメスだけに結実する
リンゴ つがる 9月 ふじ、王林
ふじ 10月 つがる、王林
王林 10月 ふじ、つがる
ミカン 宮川早生 10月 不要
青島温州 11月 不要
ハッサク 1,2月 不要
甘夏 3、4月 不要
ビワ 茂木 5,6月 不要 関西で多く栽培
田中 5,6月 不要 関東で多く栽培

冬の管理
 冬は果樹にとって寒肥、剪定、消毒など重要な作業があります 
{寒肥}
 この寒い時期に施す肥を寒肥と言い、元肥とも言うくらい果樹にとって重要な肥料です
  年間の施肥量の半分以上を施します、主に有機質肥料(油粕、骨粉、鶏糞、牛糞、堆肥)
  などを主にして樹冠のまわり数カ所に穴を掘りその中に入れます。
{剪定}
  落葉果樹の剪定の適期です、カキ、ウメ、モモ、ブドウ、キウイ、クリ、リンゴ、ナシなどです
  剪定のポイント
  ・樹をあまり大きくしない
  ・樹冠内部まで日光が差し込むように枝を間引く
  ・不要な枝は切り捨てる
 などです、果樹は種類によって花の咲き方が異なるのでそれを前もって調べて花芽を
 なるべく切らないようにします
{消毒} 
 害虫などは今は見あたりませんが樹皮の下などで越冬している越冬害虫、卵、病菌を
 駆除するいい機会です、特にカイガラムシなどに効果があります、春からの害虫、病気の
 発生を少なくできます。
 使用する薬剤は2種類で1つはマシン油乳剤でカイガラムシとハダニに効果があります
 もう1つは石灰硫黄合剤で越冬害虫、病菌に効果があります
 私は1月中にマシン油乳剤を1ヶ月、間をおいた2月に石灰硫黄合剤を散布しています

 

ミカンの味

今年はいわゆる裏年でミカンの収量はあがりません、その上、春にソウカ病と言って
肌がきたなくなる病気になってしまって心配しましたが、価格高騰と中身の濃さで
知れ、よく売れます。
案外、知られていないのがミカンは果樹の中でも消毒回数が多い作物だと言うこと
まず着色と腐り防止のため収穫直前に石灰硫黄合剤が必ず散布されること、それを
選果場で拭きワックスがかけられピカピカなミカンとして市場に出荷されます。
私のミカンはまず、これが無いので腐りが早い、だから、売れる分だけしか収穫して
きません、その分、新鮮とも言えます、ワックスがかけられていないので、くすんでい
ます、だけど幼児が皮を舐めても安全です、一番の特徴、味が濃い、酸味、甘味とも
濃厚、これについては原因が分かりませんが、私が思いつくこと
「肥料を施さないせいか?」
いつも、施肥時期に忘れてしまい、ここ10年くらい何も施していません。

柿が実りました

これは次郎柿です、台風に葉を全部引きちぎられて
心配しましたが、けなげにも実だけは大きくしてくれました
しかし、裂果がひどく半数はお尻の部分が裂けています
そこから虫が入ったり、腐ったりしてしまいます。
しかし、実ってくれただけでも感謝しなければなりません。

キウイ・フルーツ

倉庫の柱の根元にキウイ・フルーツを植えました、
レンガが敷き詰められているので可哀想な気も
するのですが、元気よく育っています。
ゆくゆくは倉庫の梁に這わるつもりです。

お礼肥
  
 9月は多くの果樹で収穫が始まります。我が家の庭に実りの秋を迎える季節です。
   春の萌芽から始まって夏の酷暑を乗り越え、実をつけた果樹に感謝の気持ちで
   お礼肥を施します。その目的は果実を結実させる事で消耗した樹の老化防止と
   来年の成長のための貯蔵養分の蓄積にあります。9月の半ば過ぎから施します
   窒素分の多い化成肥料を、土壌の表面に散布します。    

農薬散布

   農薬散布、基本的には誰も望むものではありません。特に、市場出荷しない私などは
   しなくてもいいではと思われますが、私は年に数回はします、それは樹を枯らしたくない
   少しは果実を食べたいという思いからです。ですから市販のものよりは何十分の一の
   農薬回数です。
   先回は6月に主にミカン類にカイガラムシの殺虫剤を、先日(8月)柿のヘタムシの防除に
   同じく殺虫剤を散布しました。ミカンは残念なことに、今年、ソウカ病が発生してしまい、 
   果実が傷だらけになっています、これは、3月に殺菌剤を散布するべきでした。

リンゴ失敗

  今年もエスパリエ(果樹格子)仕立てのリンゴの木に実がつきませんでした、昨年は
  2つだけ成りましたが今年はまったくだめでした、原因ははっきりしています
  剪定の失敗です、花芽をほとんど切り落としてしまったのです、私のところのリンゴの木は
  扇型に仕立ててあります、その形状を維持するため花芽が少ないなと、剪定の段階で
  わかっていましたが、淡い期待を持って開花を待ちましたが予想通りだめでした。
  来年こそは鈴なりのリンゴのエスパリエをつくってみせます(できるかな?)。
   

下草刈り

 毎年の恒例の果樹園の下草刈りが始まりました、日常の仕事の始まる早朝、
 数時間ずつ刈っていくのですが、ひととおり刈り終わればはじめに刈ったところが
 もう伸びているので始めから刈り直しです、雑草の成長が止まる冬まで、この繰り返しです
 冬まで3〜5回ほど刈ります

果林園には現在、家庭果樹園として栽培している果樹があります、果樹との付き合いは
かれこれ30年になります、ミカン農家として、小学校の頃の冬休みは毎日収穫に
追われていました。
現在は市場出荷はしていなくて、自家消費分だけです、主なものを列挙してみると
  ミカン類(温州ミカン40本、夏蜜柑5本、ハッサク3本、金柑3本、ユズ2本 
  カキ(次郎8本、富有2本)
  ウメ(白加賀5本、小梅2本、豊後3本、南こう2本)
  キウイフルーツ(雌3本、雄2本)
  スモモ(サンタローザ2本)
  クリ(丹波5本)
  ビワ(茂木2本)
  ブルーベリー(2本)
  アンズ(2本)
  ブドウ(巨峰3本)
  リンゴ(王林1本、津軽1本、世界1本、富士2本)
  西洋ナシ(ラ・フランス2本)
以上が主なものです、実際、管理に手が回りません

左から夏蜜柑、金柑、
カキ、梅
左からスモモ、ビワ
クリ、キウイフルーツ
ミカン畑です、近くの小学生が見学に来た時の
ピンナップです。ここのミカンの味は濃いのが
自慢です、ここのを食べたら市販のは水みたいで
食べられません、最近、理由がわかりました
ここ10年、肥料をまったく与えてないのが理由です
病害虫はまずカイガラムシに悩まされます、次に
ハモグリバエ、鉄砲虫など注意しています、実が
茶色になってしまうサビ病にも困っています。
毎年、春から冬までの間、5回ほど草刈りをします。
リンゴの木です、扇型に仕立てました、
場所をとらず、デザイン的にも面白いと思います
品種は左が王林、右が世界1です、リンゴは
寒冷地を好み、この辺が南限だと思います
実を付けるのに異品種が必要でそのために2本
植えてあります。
病害虫は芯くい虫がすごく夏にはかわいそうな
くらい木屑を出しています